「ミドリムシ」で飛行機を飛ばす!デンソーとタッグで“バイオ燃料”生産世界一を目指す

科学 技術

  • 食用ミドリムシ培養の「ユーグレナ」が自動車部品大手の「デンソー」と事業提携
  • “食用”の次は“バイオ燃料”の実用化
  • 日本はバイオ燃料で遅れているが今回の提携で一気に逆転も

体長0.05ミリほどの「ミドリムシ」からバイオ燃料

体長0.05ミリほどの「ミドリムシ」
体長0.05ミリほどの「ミドリムシ」

ミドリムシで飛行機も飛ばしますし、トラックもバスも車も走ります。必ず巨大なビジネスに成長させます

こう話すのは、 バイオベンチャー「ユーグレナ」の出雲充社長。

「ユーグレナ」 出雲充社長
「ユーグレナ」 出雲充社長

 「巨大ビジネス」を目指してパートナーを組むのは自動車部品大手の「デンソー」。

ユーグレナ・出雲充社長とデンソー・伊藤正彦専務
ユーグレナ・出雲充社長とデンソー・伊藤正彦専務

水車のようなものが回る緑色の培養槽の中にいるのは、ユーグレナが育てている体長0.05ミリほどの「ミドリムシ」。

ミドリムシの培養曹
ミドリムシの培養曹

“食用”の次は“バイオ燃料”

2005年に屋外で食用ミドリムシの大量培養に成功したユーグレナは、2010年からバイオ燃料の研究も開始。

ミドリムシから作った「バイオ燃料」を使って神奈川県内でシャトルバスの実証走行を行ってきた。

ミドリムシから作った「バイオ燃料」による実証走行(神奈川県)
ミドリムシから作った「バイオ燃料」による実証走行(神奈川県)

そして、昨年秋には、巨大なバイオ燃料の製造プラントを建ててバイオ燃料の実用化を目指していたが…

求めたのは「デンソーの技術力」!

ユーグレナ 出雲充社長 : 
世界一の巨大な工場を運用する技術がないと、ユーグレナの大量培養は難しい。
デンソーさんにたくさん教えてもらい、生産量を100倍、1000倍と増やしていく

求めたのは「デンソーの技術力」だった。

ユーグレナは藻の一種であるミドリムシからバイオ燃料を生産してきたが、自動車部品の製造で知られるデンソーも、これまで別の藻の一種からバイオ燃料を作り出す技術開発を進めてきた。

同じ藻類の研究をすすめる2社が連携

デンソー 伊藤正彦専務  :
我々も10年間、藻の研究をやってきたので、この研究を事業化に結び付けたい。スピード感をもってやるためにはユーグレナさんと組んでバイオ燃料として世の中に出ることを1つの目標に、いち早くやることを目指す

デンソー・伊藤正彦専務
デンソー・伊藤正彦専務

同じ藻類の研究をすすめる2社が連携して目指す「バイオ燃料事業の確立」。 
両社の専門的知見と技術力で、 国産バイオ燃料の実用化を一気に加速したい考えだ。

バイオ燃料はカーボンニュートラルで環境にやさしい

経営コンサルタントの森田章氏は
「バイオ燃料が注目されるのは、CO2があまり増えないカーボンニュートラルであること。バイオ燃料を燃やすとCO2は出るのだが、そのCO2はもともと植物が成長する過程で大気にあったものを取り込んでいるものなので環境にやさしい。

日本はバイオ燃料では遅れているが、今回の提携で一気に逆転できる可能性があると思う。

アメリカではトウモロコシからバイオ燃料を作っているが、食糧不足が懸念されている。その点、藻類は食料と競合しない」と話す。

(「プライムニュース α」2月20日放送分。元記事はこちら

https://www.fnn.jp/[© Fuji News Network, Inc. All rights reserved.]

技術 エネルギー FNNニュース バイオテクノロジー ユーグレナ バイオ燃料