今や“個性派”が主流に…『仏壇』が時代を映す 変化にみるライフスタイルや家族、供養のカタチ

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  • オシャレになっている「個性派仏壇」…洋室にもピッタリ!まるでインテリアのよう
  • 個性派仏壇のシェアは約7割…背景には住宅事情の変化や「墓じまい」の影響も
  • 毎日家族で団らん 仏壇を「リビング」に置く家庭も

洋室でもピッタリ!進化するイマドキの「仏壇」

今年5月に、名古屋駅の大名古屋ビルヂングの10階にオープンした仏壇店、「ギャラリーメモリア」。店内はインテリアショップのような洗練された内装で、展示されている仏壇もオシャレだ。

美しいすりガラスの棚は、扉を開けると仏壇になっている。LEDライトが搭載されていて遺影を美しく見せる仕掛けもある。

ヨーロッパのアンティーク家具のような仏壇もあり、店内にはまるでインテリアのような約80基が展示されている。

スペースを取りすぎないように考えて設計された仏壇もあり、扉が上に開く仏壇や、壁かけタイプの仏壇も。

これまで仏壇といえば、黒や金で装飾したもので、「仏間」に置くことが前提のものばかりだったが、「ギャラリーメモリア」の店長・荒谷さんはマンションの増加でこうした仏壇の需要が増えているという。

ギャラリーメモリア店長 荒谷さん:
マンションが増えて和室が減って、仏間がなくなって。お仏壇をリビングにまつるようになってこういうお仏壇が必要になってきています。

伝統にとらわれない“個性派仏壇”のシェアは、4年前は3割程度だったが今では7割にまで増え、主流となっている。

このお店でお客さんに話を聞いてみた。

ーーどの部屋に置きますか?

訪れた親子(70代女性・母):
リビングに。

娘(40代):
父親が(生前)人と違ったもので『俺らしいものがいい』と言っていたので。

別の女性客(60代):
息子に受け継ぐときに、どういうものが一番いいのかなと考えた時に、やっぱり『現代仏壇』かなと。

また、常識を覆す新たな仏壇登場の理由は、住宅環境だけではなかった。

進む「墓じまい」や「墓に入らない選択」…現代的な仏壇が広がる理由

愛知県豊田市にある妙楽寺。約2万基の墓が所狭しと置かれている。全て、撤去された墓だ。

妙楽寺の住職 鈴木さん:
無縁仏をお預かりして塚にしたものです。『墓じまい』してこのお寺へ持ってくる、年間に今ざっくり言っても200件とかそれ以上。

核家族化や少子化などの影響で墓の管理が負担になり、撤去して『墓じまい』するケースが増えている。

この10年間で「墓じまい」を含めた墓の移動、「改葬」の数は10年間で約4割も増えた。

さらに、「そもそもお墓に入らない」という選択をする人も増えていて、注目されている仏壇がある。

ギャラリーメモリア店長 荒谷さん:
こちらは下のほうに骨つぼを安置できるようになっています。最近お墓を買われない方も増えてきているので、そういう方のためにこういうスペースをつくりました。

お客さんのニーズに合わせ、伝統にとらわれない“骨つぼ”も登場した。

荒谷さんは、「供養することに対しての考え方・価値観が非常に変わってきている」と話し、そうしたお客さんの気持ちを重視することが、形式にとらわれない仏壇が広がっている要因ではないかと指摘している。

毎日みんながいるところに…リビングになじむ「仏壇」

名古屋市内に住む大村さんも、新たな供養のカタチを選んだ一人。自宅にお邪魔すると家族が団らんする、リビングテーブルの向こうにご主人の仏壇があった。

大村さん:
ここなら毎日顔を出せるものですから。みんながいるところに置きたいと思って。

扉のガラス部分を自由に入れ替えることができ、大村さん親子は季節に応じて異なる手造りのステンドグラスを入れている。

ーー来客の反応は?

大村さん:
「すごいですね」と言われます。でも仏壇って気づかないですから部屋になじんでるかなと思います。


供養の仕方やライフスタイルとともに仏壇も変化。最近では、宗派や様式を超えてお寺も認めるようになり、幅広い層に支持されそうだ。

【東海テレビ】

(FNNプライムオンライン9月1日掲載。元記事はこちら

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