今向かうべき? 駅の混雑具合が一目瞭然…小田急アプリの“神機能”に注目

社会 暮らし

  • スマホから駅の混雑状況が見られるアプリが便利
  • 台風15号の影響受けた駅の様子の投稿から人気に火が付く
  • 小田急線以外にも同様のアプリ。今後、鉄道同士の提携でさらに便利に

“無駄足”がなくなる? 駅の混み具合がわかるアプリ

各地に大きな爪痕を残した台風15号。
首都圏を直撃し、一夜明けた9日の通勤・通学のラッシュ時には多くの鉄道で運休が相次ぎ、なかなか運転再開されない状況の中、SNSに投稿される情報を頼りに行動していたという人も多いだろう。そして、別の交通手段をとった方がいいのかと思っても、動くに動けず結局大行列に巻き込まれた人もいた。

災害時に最も欲しいのは「リアルタイム」の情報。
ちょっと前まではこんなに混んでいなかったのに…ちょっと前まではあの電車が動いていたのに…などなど、実際に現地に行かなければわからないことだらけなのが厄介だが、そんな中、「駅の混み方が一目でわかるアプリが便利」だという投稿が注目された。

「台風のおかげで小田急アプリで混雑状況が見れるのを知ったんだけど、これは神機能。人が少なくなるまで絶対出ない」

Twitterユーザーの@takano_seoさんが投稿したのは、小田急電鉄株式会社が提供している、スマートフォン向けの無料アプリ「小田急アプリ」のキャプチャ画面。
9月9日午前9時15分・登戸駅改札前の様子だというが、本来人が映っているだろう場所にはオレンジ色の“人型アイコン”が何重にもかさなって表示されている。

「小田急アプリ」では列車のリアルタイムの走行位置や各駅の構内図、接続案内などが確認できるが、この画面は各駅の「混雑状況」機能で見られるもの。
駅構内に設置されたカメラから人の動きを解析し、動いていない人を「オレンジ」、動いている人を「青」の人型アイコンに変換して表示しているのだという。
さらに、映像は1分刻みで更新されているため、ほぼリアルタイムで駅の状況が分かるようになっているのだ。

改めて投稿を見てみると、改札前に「動いていない人」がずらりと並んでいることから、入場制限がかかっているのでは、という情報も見てとれるので、今向かわない方がいいという判断もできる。

投稿は続き、10時27分時点では入場規制は解かれたものの、まだまだ混雑した状況。
13時02分時点でようやく人の流れに余裕が見え始めたことから、@takano_seoさんも「そろそろ向かおうかな」と投稿している。

自然災害が相手ではどうしようもないが、「どんな状況かわからないけれど、とりあえず駅まで行ってみよう」と思って行動して現地で立ち往生、もしくは肩を落として帰ってくる…というようなことを避けることができるのだ。

一連の投稿にはたちまち「すごい機能、便利!」「さっそくダウンロードした」という声が挙がり、まさに「神機能」の評価だったが、小田急電鉄に詳しくお話を伺ってみた。

データ解析でプライバシーにも配慮

――「小田急アプリ」へ大きな反響がありましたが?

アプリで提供している情報がお客さまから有益なものであったとご認識いただけたご意見があったことはありがたく思います。お客さまへの情報提供は鉄道事業者にとって大切なことと考えており、今後も様々な面からお客さまに有益となる情報提供のあり方を追求していきたいと考えております。

――台風の影響でユーザー数は増えた?

通常よりも多くのお客さまにご利用いただけたと認識しております。

――なぜリアルタイム映像での提供ではなく、アイコンに変換している?

個人情報保護の観点から、駅構内カメラの画像データを解析し、無人の改札口画像(背景画像)に人型アイコンを配置した、匿名加工情報として配信しています。

もともと「荒天や人身事故などによる運行支障発生時等の際に、迂回ルートを利用するなどのご判断の一助としていただき、お客さまの負担感の軽減などにつなげていきたい」ということで、混雑状況の配信を始めたという「小田急アプリ」。
今年8月末時点でiOS、Android合わせて約24万ダウンロードされているそうだが、9月8日から9日にかけては「通常よりも多くのユーザーが利用したと認識」していて、まさに今回の投稿はアプリの機能が活用された例だったようだ。
また、プライバシーについても、 カメラから取得したデータは外部からのアクセスが不可能な環境において混雑状況を解析した後、削除しているということで、個人の特定ができないような仕組みになっていた。

アプリで繋がる鉄道各社

投稿へのリプライにも挙がっていたが、駅の混雑状況がほぼリアルタイムで確認できるのは「小田急アプリ」だけではない。
現在「小田急アプリ」は10社の鉄道公式アプリと連携しているが、その中の「京急線アプリ」「東急線アプリ」では「駅視-vision(エキシビジョン)」という機能で改札の混雑状況を見ることができ、現在実験中の「JR東日本アプリ」では品川・新宿・舞浜駅の混雑状況を確認することができる。

――今後、アプリでどのような情報を発信していく?

お客さまのニーズを踏まえ、社会に求められているサービスを提供してまいります。 鉄道各社様と連携し、お客さまに有益な情報提供が実現できるようにと考えております。

災害時に注目された便利なアプリ。
今後も電車が運休している状況などで活用すれば、緊急時にも余裕を持った行動ができるかもしれない。

(FNNプライムオンライン9月24日掲載。元記事はこちら

https://www.fnn.jp/

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