【独自】“院内クラスター”一部始終 病院関係者「ほかでも起きうる」

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病院で突然、クラスター感染者の集団が発生。
緊迫の一部始終を関係者が語った。

院内クラスターが起きた病院の関係者は語ったこと。

それは“院内クラスターの実態”。

病院関係者は、「十分ほかの病院でもあり得るし、ほかの病院ではもっと悲惨なケースも出てくるのでは」と語る。

東京・中野区にある総合東京病院。
4月だけで、23人もの感染者が出ている。

取材班は、この病院の関係者に独自インタビュー。

なぜ、院内クラスターが発生したのか。

くわしい経緯について、話を聞くことができた。

病院関係者「最初は救急で来た方から始まったみたい。その方心不全で肺炎とかがもうわからない状態だった」

始まりは、心不全で救急搬送された1人の高齢者からだった。

病院は、この患者を集中治療室で治療。
その後、病状に改善がみられたため、4人部屋に入院させた。

ベッドとベッドの距離はしっかりと取られ、1台ごとにカーテンで仕切られていたという。

しかし、その翌日、患者の容体に変化が。

病院関係者「肺炎が悪くなった。その段階では、心不全の治療で横になった状態だったので誤嚥(ごえん)したのかなと」

すると、患者以外に異変が現れる。

集中治療室で治療にあたっていた看護師に、その後、においがわからなくなる症状が出たという。

患者とともに集中治療室にいた看護師。

その後の検査の結果、まず看護師の感染が確認され、次に患者の感染が確認された。

そして、この患者は4人部屋にいたため、ほかの患者にも感染が広がり、最終的に感染者は、看護師、患者など23人にまで広がってしまった。

しかし、患者が救急で運ばれたときに感染拡大を防ぐ手だてはなかったのか。

病院関係者「心不全の人ですから、当然呼吸が荒いので、(救急隊からは)熱も少し上がりますと肺炎を疑う所見はなかった」

こうした院内クラスターは、この病院の目と鼻の先でも。

総合東京病院からわずか200メートルほどのところには、大規模な院内感染が起きた中野江古田病院がある。

この病院では、100人近い感染者が出ている。

各地で相次ぐ院内クラスター。

原因の1つに、医療現場の過酷な実態があると関係者は語る。

病院関係者「防護服も足りない、マスクも十分供給できない。医療従事者みんな無防備でやっていると思います」

総合東京病院では、半数近いスタッフを自宅待機に。

外来診療や救急の受付を中止し、感染拡大防止に努めているという。

(FNNプライムオンライン4月20日掲載。元記事はこちら

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