ロボコン高1女子 技術で貢献 フェースシールド製作し寄付

社会 技術 医療・健康

医療に携わる人たちをウイルスから守る医療資材が不足している中、1人の女子高校生が立ち上がった。

感謝の声が相次いでいる。

長野県にある歯科医院。

治療にあたる医師の顔を覆うのは「フェースシールド」。

口の中を治療する歯科医院にとっては、欠かせない感染対策だが...。

なかじま歯科医院・中島潤子歯科医師「フェースシールドなどは、注文してもなかなか納入されないような状況」

深刻な品不足が続く、フェースシールド。

クリニックで使っていたのは、なんと16歳の女子高校生による手作り品。

名門・渋谷教育学園幕張高校の1年生、立崎乃衣さん(16)。

休校が続く中、学校から出された課題の合間にフェースシールドを製作し、医療機関に寄付する活動に取り組んでいる。

きっかけは...。

立崎さん「わたしが所属するロボコンチームの創設者の先輩がフェースシールドの製作と寄付を行っていると聞き、わたしも少しでも役に立てたらいいなと思ったので」

実は立崎さんは、国際ロボットコンテストのチーム「SAKURA Tempesta」に所属。

この春も大会に出場予定だったが、新型コロナウイルスの影響で大会は中止。

そこで、大会で使う予定だった資金をチームが立崎さんに提供。
寄付金も募ってくれたのだという。

立崎さん「(工夫したところは?)このままの状態だと、フレームの部分がつるつるで滑り落ちてしまうので、(顔にあたるところに)スポンジをつけて」

実に本格的な出来栄えのフェースシールド。

このフレーム部分を作っているのが自宅にある3Dプリンターだが、これもロボット作りに向け、両親から贈られたものだとか。

幼いころから、人形よりもロボットに興味があったという立崎さん。

小学5年生にしてロボット作りデビュー。

さらに、もっと大きなロボットがあるというので見せてもらうと。

立崎さん「わたしが作った中で、初めての大型ロボットです。飲食店で人手不足が問題になっていると聞いていたので、それを解消できないかと」

実は、こちらの給仕ロボット、大手機械部品メーカーの支援事業に応募した作品。
10万円の資金や部品提供を受けて製作したという。

こうしたロボット作りで培った技術を生かし、現在、1日に9個のフェースシールドを製作。

これまでに177個を医療機関に提供したという。

送る際には、「国難ともいえるこの状況において、危機を顧みず医療を提供なさっている皆さまのご尽力に心から感謝いたします」という内容の手紙を添えているという。

受け取った側の医療機関からは。

中島歯科医師「届いたときには本当にうれしくて、涙が出るくらいの状態でした。寄付してもらったことはもちろんうれしかったが、それ以上に、高校1年生の女の子が、困っている医療機関の助けになればと、たった1人で活動している意志の強さと行動力に、本当に感動しています」

立崎さん「個人が作ったものでも、こういうふうに病院で役に立つので、作ってよかった」

ロボット作りで、さまざまな社会的課題を解決したいという女子高生。

その夢は、すでに人々の助けとなっている。

(FNNプライムオンライン4月27日掲載。元記事はこちら

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