「牛乳チャレンジ」で酪農家を応援 給食停止で消費量・収入減少

社会 暮らし

まもなく「こどもの日」を迎える。

育ち盛りの子どもたちが、手軽に必要な栄養素をとれるとして、学校給食の現場では、「牛乳」が重要な役割を果たしてきた。

ところが、新型コロナウイルスの影響で、その牛乳が苦境に立たされている。

手を腰に当てるポーズをとりながら、コップに入った牛乳を飲む、北海道の鈴木直道知事。
そして、「うまい!」の一言。

学校の一斉休校などを受け、牛乳の消費量が落ち込む中、酪農家を応援するため、知事自ら異例のパフォーマンス。

全国の牧場では、今、不安の声が広がっている。

神奈川県にある「長谷川牧場」。

毎日、搾りたての生乳、およそ750kgを出荷しているが、牛乳の消費量が落ち込んでいるため、生乳の一部は、生クリームやチーズなど乳製品の原料に。

そのため、生乳の単価が落ち込み、収入が減っているという。

長谷川牧場・長谷川勇輔さん「このまま長引いてしまうと、どうしても牛乳が余ってしまう現状になるのを、今、危惧している」

乳牛が子牛を出産した、およそ1~2カ月後の5月から6月にかけて、生乳の生産量はピークを迎える。

ところが、ピーク時に牛乳の需要が落ち込むと、生乳の生産を調整する動きにつながるおそれがあるという。

長谷川さん「『牛乳が余るので、出荷を止めてください』と言われたときに、牛は生き物なので、急に出荷は止められない現状があるので、牛乳を廃棄しなければいけなくなり、そうすると、牛を淘汰(とうた)すると、大きな影響が出る」

乳牛を殺処分すると、給食再開時に、牛乳が足りなくなるおそれもあるという。

江藤農水相「酪農家の生産の土台である乳牛を減らすことなく、この難局を切り抜けるために、ご協力をお願いしたいと思います」

さらに農水省の公式のユーチューブでは、職員が自ら牛になりきり、さらなる牛乳の消費を求める「プラスワンプロジェクト」を立ち上げた。

また、全国各地のスーパーなどでは、販路がなくなった学校給食用の牛乳を販売する動きが広がっている。

買い物客からは、「いいですよね、とても」、「(スーパーで)手軽に、普通の買い物と一緒に買えるならいいですよね」などの声が聞かれた。

乳牛を減らすことなく、牛乳を安定供給するために、今、市民の協力が求められている。

(FNNプライムオンライン5月3日掲載。元記事はこちら

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