キャッシュレス 売上金振り込み前倒しの動き 事業者が苦境の小売店に

経済・ビジネス

人との接触を減らすと期待されるキャッシュレス決済をやめざるを得ない店舗の事情に迫った。

東京・港区にある飲食店「田町の肉バル 肉リーマン」。
4月から店内での料理の提供をやめ、テイクアウトやデリバリーのみで営業を続けているが、もう1つ変えたことがある。

田町の肉バル 肉リーマン・西林悦理オーナー「(支払いは)クレジットカードも全てオッケーにはしていたが、イートインをやめてテイクアウトに切り替えてから、(可能な限り)全て現金でお願いするようにした。(キャッシュレス決済は)タイムラグがあるので、全て入金されるまでに。現金がないと、うちはうちで、あした生きていけない状況なので、すぐには(キャッシュレス決済の)対応はできない」

キャッシュレス決済で買い物をした場合、客は、決済事業者にその金額を支払う。

事業者は、手数料を引いた売上金を店舗に振り込むが、この振り込みまでに数日ほどのタイムラグが生じる。

西林オーナー「今うち家賃が73万円ほどかかっているが、キャッシュが入ったら支払いしてみたいな状況を、もう2、3カ月ずっと続けている。完全に自転車操業状態」

4日に発表された「新しい生活様式」でも、利用が促されているキャッシュレス決済。

しかし、売上金が振り込まれるまでのタイムラグが、資金繰りの負担になってしまっていた。

こうした状況を受け、キャッシュレス決済事業者の間では、売上金の振り込みを前倒しにする動きが出始めている。

「LINE Pay」では、最大2カ月近くかかる売上金の振り込みを、早ければその日のうちに振り込むサービスを、1回あたり250円の手数料で行っているが、この料金を6月末まで無料にした。

また、「三菱UFJニコス」や「イオンフィナンシャルサービス」など、一部のクレジットカード会社でも、振り込みの前倒しを検討している。

(FNNプライムオンライン5月6日掲載。元記事はこちら

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