名産ブランド なぜピンチ? コロナが生んだ苦境

経済・ビジネス

メロンや牛肉など、高級な地域ブランド品が苦境に立たされている。

緊急事態宣言が解除されても厳しい状況が変わらない、そのわけとは。

果物の王様といわれるマスクメロンの中でも、選ばれた品種の高級フルーツ「静岡クラウンメロン」。

そのクラウンメロン4分の1個をぜいたくに使ったパフェ。

濃厚な甘みと、とろけるような柔らかい触感が味わえる1品。

お客さん「おいしいです。下の方のメロンが、特にジューシーです」

「川崎日航ホテル バーラウンジ 夜間飛行」では、6月1日から、期間限定で7種類の新作パフェが登場。

その中でも一番人気なのが、このクラウンメロンを使ったパフェ。

しかし、このぜいたくなパフェは、初めて提供された。

その理由が...。

川崎日航ホテル エグゼクティブシェフ パテシエ・馬場園安秀さん「クラウンメロンのような高級なブランドのメロンになりますと、高いコースのデザートに出すことはあるんですけど、今回はコロナウイルスの影響といいますか、値段が、例年よりも2~3割くらい安くなっておりますので、こちらのパフェでも提供できるのではないかと」

新型コロナウイルスの影響で、例年よりも仕入れ値が下落。

川崎日航ホテル エグゼクティブシェフ パテシエ・馬場園さん「お客さまにお召し上がりいただくことで、生産者の方の少しでも助けになればという思いも込めている」

一方、生産者にとっては、値崩れの影響は深刻。

大きく実っているクラウンメロン。

室内栽培のため、年間を通して安定した供給が行えるので、これまで価格が大きく変動することはほとんどなかったそうだが...。

静岡県温室農業協同組合 クラウンメロン支所・中條文義支所長「値段的には、単価6個入りの1箱で、だいたい35%くらいの減。(1箱)1万円のが、6,500~7,000円くらいになってしまった。(休業要請緩和後でも)単価的には、ほとんど変わらない状態でいまだに来ている」

緊急事態宣言は解除されたが、価格は回復しないという。

中條支所長「またメロンをいろんな方に届けてくれるような形に戻れば、本当にありがたいなと思ってますし、そうすると単価も、例年のように戻ってくるのかなと」

価格の値下がりは、日本有数のブランド和牛の1つにも及んでいる。

400年以上の歴史を誇る、滋賀県ブランド牛「近江牛」。

柔らかく、脂がしつこくない近江牛をふんだんに使ったすき焼きは、食通もうなる極上のひと品。

しかし、こちらも取引価格が下落。

2019年のこの時期は、1kgあたり3,000円を超えていたが、2020年は大きく下回っている。

5月中旬には、2,000円を下回ることも。

徐々に回復してきているが、それでも例年を大きく下回ったまま。

山平屋・樋口潤専務取締役「だいたい3割ぐらいは、一番高かった時期に比べて下がっていますね。大手の飲食店さんとかが自粛で営業短縮とかされていたので、相場が下がったのかなと思います」

こちらでは、卸売り・小売り・飲食業をやっているが、外出自粛でステイホームが続いたことから、小売りの売り上げは好調だったという。

しかし、卸売りや飲食業に関しては、大きく低迷したまま。

先行きが見通せない状態が続いている。

樋口専務取締役「われわれからすれば、安く仕入れられれば、非常にありがたいことではあるんですけど、ブランド価値がどんどん下がってしまうのはいいことではないと思いますので、適正な相場まで戻ってほしいなと思う」

(FNNプライムオンライン6月4日掲載。元記事はこちら

https://www.fnn.jp/

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