リモートワークの方が「時間が早くたつ」...コロナで変わる「時間の意識」

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時間意識の変化を全国調査

6月10日の「時の記念日」に先立ち、大手時計会社「セイコー」は、新型コロナウイルスによる時間意識の変化を全国10代~60代の男女1200人を対象に調査した。

コロナによって生活に「変化があった」と答えたのは全体の8割で、リモートワークをしている人に絞ると9割以上の人が変化を実感していることがわかった。

では、リモートワークによって働く人たちの時間の感じ方はどのように変わったのか?

まず、仕事時間のたつ速度。

「早くなった」と感じたのは、リモートワークをしていない人で23.6%だったのに対し、リモートワークをする人は43.5%と20%ほど高い結果に。

リモートワークする人は、仕事時間がたつのが早いと感じ時間に追われていると感じる傾向があるという。

また「時間のメリハリがつけにくい」と答えた人もリモートワークをする人は74.6%と比較的多く、オン・オフの切り替えがあいまいなまま時間がすぎると感じているようだ。

IT関係(50代):
メリハリがないところはある。仕事とプライベートが混ざっているのでなんて言うんだろう。ごちゃごちゃ。

事務職(30代):
入ってくる情報量が職場勤務と家庭で仕事というのでは全然違うと痛感していて、オフィスワークの方がメリハリがつくのかなと感じる。

さらにアンケートでは、コロナ生活を表す言葉も調査。

コロナ生活を言葉で表したら?

食品関係(20代):
ウズウズ”していた。わたしは結構外に出たいタイプなので、外に出たい気持ちを料理だったり家でできることにぶつけていた。

広告代理店(20代):
ウキウキ”。プライベートとかにすぐに時間をかけられてどんどん1日が過ぎていく感覚はあった。

情報通信関係(40代):
コロナ生活で言うと“ぐーたら”。朝起きて出社するために準備するが、在宅勤務ではパンツ一丁で仕事をする。

答えはさまざまだったが、アンケートの結果、時間を表す言葉で最も多かった回答は「粛々」だった。

一方、心情を表す言葉は「ハラハラ」13.9%「ヒヤヒヤ」17.9%と続き、一番多かった答えは。

卸売業(40代):
自分の中の“イライラ”もあるし、家族も“イライラ”している。レジャーもスポーツにも行けないし遊びも行けないし家にいるしかない。

1位は「イライラ」だった。

コロナウイルスの影響でままならない日常へのいら立ちが感じられるワードが並んだ。

これからも続く、withコロナでの新しい生活。ストレスをためず働くために大切なこととは何なのだろうか。

自分の「適務適時」を目指しては

三田友梨佳キャスター:
人が繋がる仕組みを作るコミュニティデザイナーでstudio-L代表の山崎亮さんに伺います。今回の調査では感染拡大によって表面上は粛々と仕事や生活をしながらも心の中ではイライラしてしまう、そんな実態が浮かび上がってきましたが、山崎さんはどうご覧になりますか?

コミュニティデザイナー・山崎亮氏:
実は僕もイライラ、ヒヤヒヤ、ハラハラをすごく感じていました。それは人が集まって働くということが僕の中で前提としてあって、そこにうまく沿えていないという焦りから出てきたのかもしれないと思っていました。これまでは満員電車に乗って9時から5時まで人と集まって仕事をしてきた。だから他の人の時間に合わせないといけなかったし、そういうリズムができあがっていた。ところがテレワークの場合は油断するとダラダラとしてしまい、生活や仕事のリズムが狂ってしまう。自分は正しく時間を使えているのかと心配になり、それがイライラという言葉に表れたのではと感じています。

三田友梨佳キャスター:
幸せに思いがちな自由が逆にストレスになってしまうということですが、上手な時間の使い方についてはいかがでしょうか?

コミュニティデザイナー・山崎亮氏:
集まって働いていた時の基準に照らし合わせすぎると正しい時間の使い方ができているか、できていないかを考えてしまうで、それよりは自分にとって心や体が楽しく快適に仕事ができている時間を探っていくことがコツになると思っています。

コミュニティデザイナー・山崎亮氏:
「適務適時」という言葉を書いてみました。人材活用では「適材適所」という言葉がよく使われますが、時間の活用でも同じようなことが言えないかなと思っています。適切な務めを適切な時間に行っていくこと。仕事も休憩も自分にとって最適な時間を探っていくことができないかなと思っています。
オンラインによるテレワークをしているけど、無意識のうちに集まって働くというオフラインでの時間の使い方を守ろうとし過ぎていないかなというのが気になるところです。もちろん会社の理解だとか同僚の意識を変えることも必要になってくると思います。メールを受けたらすぐ返信しなくちゃいけないのか、そんなに意味があることだったのかをみんなで考えてみることも1つだと思います。大切なのは仕事のプロセスではなく結果なのではと思っています。

三田友梨佳キャスター:
今後の新しい日常においては時間の使い方も1つ大きなポイントになるのかもしれないですね。

コミュニティデザイナー・山崎亮氏:
そうですね。ニューノーマル、新しい生活様式という言葉はどちらも変化しようということを求めています。ウイルスと共生していく、大きな災難に遭遇した時だからこそこれまで当たり前だったことを見つめ直そう。新しい時間の使い方にチャレンジする機会でもあると考えられます。

三田友梨佳キャスター:
出勤したら必ず何かを生み出せるわけではないですし、今まで当たり前だと思っていた行動は本当に価値あることなのか疑問に思ったり見直すことでストレスを緩和しながら自然と新しい働き方を実践できるようになるのかもしれません。

(「Live News α」6月9日放送分)

(FNNプライムオンライン6月10日掲載。元記事はこちら

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