ステップ3で休業要請解除 東京は「自粛から自衛の局面」

社会


「暮らしのソレ!から」。

11日、東京都の小池知事は、東京アラートの解除とステップ3への移行に際して、「これからは自らを守る自衛の時代。自粛から自衛の局面である」と語った。

加藤綾子キャスター「より『自己責任で」という部分が強まったような感じもしますが、風間さん、この小池知事の発言いかがでしょうか」

フジテレビ・風間晋解説委員「緩和は進んでいますよと。でも油断はしないでという2つを、キャッチフレーズ的に示したかったのではないかと思っています。中には、行政の責任放棄だとか、都民への丸投げだとか、そういう意見もあるようですが。もともと自粛もやるかやらないかは個人やお店の判断だったわけじゃないですか。都が責任をもって安全宣言をしてくれるわけではないので、自衛意識を持つのは当たり前のことかなと思うんです」

加藤綾子キャスター「こうした中、きょう、東京都で新たに25人の感染を確認しました。週単位の陽性者増加比は1.03と、緩和の目安となる1.0をまた超えたことになるわけですが、二木先生、こちらに関してはいかがでしょうか」

昭和大学 医学部・二木芳人客員教授「きのうときょうが逆でなくてよかったんじゃないかなと。きのうが25人だと、この数字が1つ悪い結果になりましたよね。ですから、絶妙なタイミングできのう、アラートが解除されたということですが、感染者がゼロになったわけではありませんので、今後とも、わたしたちも一定の注意をしていかないと、この数はもう少し増えていってもおかしくないと思っています」

加藤綾子キャスター「緊張感をもってということですね」

あらためて、ステップ3への移行について。

休業要請が緩和されて12日から営業が再開されたのは、カラオケ店やパチンコ店、ゲームセンターなど。

そして、居酒屋など飲食店の営業も、これまでは午後10時までだったが、2時間延長して日付が変わるところまでとなった。

そして、接待をともなう飲食店とライブハウス、キャバレーなど、主に小池都知事が「夜の街関連」という表現をした業種の休業要請が解除されるのは、1週間後の6月19日からとなった。

加藤綾子キャスター「二木先生、休業要請の一斉緩和はこのタイミングでよかったと思われますか?」

昭和大学 医学部・二木芳人客員教授「このタイミングしかなかったんじゃないかなと。ですから、ステップ3あるいは、そのあとの4業種も、なかなか自粛がこれ以上できないというところもありましたので、実態と少しずれがあったので、ここでむしろ解除して、寄り添っていくという形がいいのではないかと思います」

加藤綾子キャスター「為末さんはどうご覧になりますか?」

400メートルハードル世界選手権メダリスト・為末大氏「自衛というのは、おそらく前は家の中での自衛で、今から家の外の自衛ということだと思うので、どういう振る舞いがいいのかというのを考えながら適応しましょうと」

加藤綾子キャスター「自分自身で考えて行動していく、ということになるんですよね」

一気に休業要請が解除された東京。
皆さんは、期待と不安、どのくらいの割合で感じているのか。

50代「期待が50%で不安が50%です。正直なところ、うれしい反面、やっぱり怖い。感染者は結局のところ、2桁台というのは頭にずっとこびりつく」

70代「不安が100%ですね。若い人は、自分だけはならないって出かけるけど、そういう人がなってる。おばあちゃんだから、かかったらイチコロだと思うから」

40代「期待25%、不安75%。ある程度の感染症のリスクがあることに付き合いつつ、暮らさなきゃいけない。全部を止めるよりは、ちょっとずつ開けていくので、それは致し方ないのかな」

40代「期待30%、不安70%。やっぱり子どもも小さいですし、基本的にはなるべく自粛したい。そういった意味での不安が70%ですね」

こうして見ると、やはり期待よりも不安のほうが上回るという方のほうが多いような印象を受ける。

19日から営業を再開する施設の中に、ライブハウスがある。

かつて、クラスターが発生した、3密になりやすいライブハウスだが、どのような対策を考えているのか。

業界団体ではかなり慎重に、いろいろとプランを練っているよう。

新しいライブの形式をイラストにした。

注目を集めるのは、なんといってもボーカル。
しかし、ボーカルが覆われている。

マイクを持って歌う人の前には、飛沫を遮断するものを設置する。
そして、周りで演奏するバンドメンバーはマスクを着用する。

それから、見る側は歌う行為、踊る行為も禁止。

また、握手会などを同時に行う場合は、基本的には自粛だが、1人握手するごとに消毒液で消毒をすれば、握手会も開催できるという。

毎回1人と握手して、アルコールスプレー。
握手する側は、常にアルコールで手がぬれている状態ということになるが、業界団体がこのような案を作っている。

そして、ライブハウスに関しては、クラスターが発生したということで、政府でもガイドラインを作っている。

出演者と客の間は2メートルあける。
そして、店が狭い場合はフェイスシールドの着用。
客同士の間隔は1メートルあけることとしている。

加藤綾子キャスター「二木先生、感染症対策としてはいかがですか?」

昭和大学 医学部・二木芳人客員教授「手を洗うっていう話がありましたが、1人ずつ手を洗っていると、みんな手が荒れちゃいますよ。実際にこうして字面などで見ると、よくわからない部分もあるんですね。わたしたち、感染対策は現場主義なので、一度リハーサルでもしていただいて見させていただく。そうすると、ここはいいですね、これは必要ないですねとアドバイスできると思うので、そういう形で進めていただければいいんじゃないかと」

加藤綾子キャスター「こう見てみると、ボーカルの前に1枚あると音の聞こえ方はどうなんだろうとか、ギターの方とかドラムの方がマスクするのも激しく動くのに大丈夫なのかなという不安がありますが、一度見てからということですね、判断したい。スポーツ観戦でも為末さん、これからどうなっていくのか?」

400メートルハードル世界選手権メダリスト・為末大氏「いっぱい出てくるんだろうなと思うんですけど、適応するしかないのかなと思いつつ、ヘルメット的なもので覆うことでなんとかならないかと。ライブハウスの醍醐味とか、歌手の方がやりたいこととか」

昭和大学 医学部・二木芳人客員教授「お客さんが満足するかどうかも大事ですよね」

加藤綾子キャスター「風間さん、ライブハウスだけではないと思うんですが、これから楽しみ方というのが変わりますね」

フジテレビ・風間晋解説委員「提供する側は、ガイドラインを守らないとパフォーマンスもサービスも提供できないわけじゃないですか。ですから、受け手側も今まで通りを望むのではなくて、新しい楽しみ方を発見して、提供側と一緒に作っていければいいんじゃないかなとは思うんですけどね」

加藤綾子キャスター「こうした制約の中で楽しめればいいということですね。やはりワクチン、薬ができるまでは、ということでしょうか」

(FNNプライムオンライン6月12日掲載。元記事はこちら

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