【速報】専門家「前のめりになった」 第2波に備え政府に提言

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「暮らしのソレ! から」。

24日、東京で55人の新たな感染者が確認された。

5月5日以来、50日ぶりに50人を超えたことになるちょっと心配な数字だが、原因もこれまで言われていた夜の街に加えて、24日だけで職場クラスター9人が出ている。

昭和大学・医学部の二木芳人客員教授は、この感染者の増加をどのように分析するのか。

昭和大学・医学部の二木客員教授「やはり、50人超えは少し多いですね。今、お話があったように5月5日の57人以来ですよね。まだ詳細がわからないんですが、今のところ入っている情報では、1つは夜の街の集団検査もしていると。それから、もう1つは職場クラスターですが、これが具体的にどういうものかわからない。例えば、韓国なんかでは、いわゆるコールセンターとか物流センターというところで大量のクラスター・集団感染が起きていますので、どういう場面でどういう状況で起こったかというのを、もう少し具体的にお話しいただく必要がありますね。でも、いずれにしても50人超えというのは、かつての基準でいえば再アラートの数字に達しているわけですから、こういう数字が続くようならば、もうちょっと対策を考え直さないといけないですね」

気になるのは第2波がきているのかということだが、政府の専門家会議が24日午後から開かれている。

今後、第2波に向けて、専門家会議はどのような役割を果たしていくのか。

まずは、これまで専門家会議はどんなことを行っていたのか振り返っていく。

節目節目で専門家会議が出してきた、さまざまな提言があった。

2月24日には「これから1~2週間が瀬戸際」ということがあったが、結果的には今振り返ると、長くかかった。

3月9日には「市民の行動変容」が必要だということで、「密閉」、「密集」、「密接」を避ける行動を。
3密を避けるというのが、ここから感染防止対策の合言葉のようにもなった。

4月1日には「爆発的な感染が起こる前に、医療現場が機能不全に陥る」という提言があって、4月7日に緊急事態宣言が出された。

そして、「大型連休も自宅で過ごす」など、接触を8割減らすための「10のポイント」というのも4月22日に出されたが、10のポイントを覚えているのか。

俳優・別所哲也氏「横並びで食事しましょうというのが結構インパクトあったなと思って。家庭内でも、わが家もそういうようにしてますけども、いまだにね。こういうことを1つ1つどう重ねていくかっていうのが、これからも大切なことだと思うんですけども、ただ、自分もいろいろやったんですけど、どの程度効果があったのか、効果測定をどうとっていったらいいかなっていうのは、生活者レベルではわからない」

10のポイントには、「スーパーは1人or少人数」、「オンライン帰省」などがあった。

俳優・別所氏「専門家がこうやって学術的に言ってくれた理論的なことを含めたことが、どういうふうに政治や行政が何を具体的に...。この10個のポイントもそうなんですけれども、ちょっとずれがあったのかなという気はしますね」

その辺りを含めて、この会議の中でも、専門家会議が今後どんな役割を果たすべきなのか課題も挙げられている。

24日の専門家会議の発表の中では、これまでの専門家会議の在り方が、「前のめりであった」という言葉で表現されている。

そして挙げられている課題は、例えば政府と専門家会議との境界がわかりにくかった。

たびたび会見を行ったことで、国の政策・対策は専門家会議が決めているようなイメージがついてしまった。

迅速なデータ公開や研究、論文を発表できなかったので、日本の対策の国際的な評価を困難にしてしまった。

ということで、今後は、政府と専門家会議がどんな関係性なのかを明確にしていく必要があるということを課題として挙げている。

フジテレビ・風間晋解説委員は、どう考えるのか。

フジテレビ・風間解説委員「やはり、よほどケチがついたんだと思いますよ、専門家会議にね。だから、反省してみせないといけなかったんだと思うんですけど、僕は、専門家会議に期待したい役割は、政府の一歩先を行く情報提供というのがやっぱり大きかったんじゃないかと思うので、続けてほしいと思ってるんですけども。専門家の助言を伝えて、あとは政府の判断待ちということでは、今回はこの程度の感染では済まなかったと思うんですね。特に政府の緊急事態宣言前の瀬戸際とか、3つの密を避けるとか。そういった専門家会議の情報発信って、皆さんの意識に大いに響きましたよね。それがやっぱり、緊急事態宣言が出る前に実は感染はピークを越えていたという理由なんじゃないかと思うんですよね。今後も、役所のサポート役に縮こまるのではなくて、政府を一歩先を行く情報発信。ぜひ、続けてほしいなと思います」

昭和大学・医学部の二木客員教授は、どう考えるのか。

昭和大学・医学部の二木客員教授「風間さんがおっしゃるとおりで、私はもっと積極的に情報発信をしていっていいと思いますね。それを受けて、やはり国民がどうとるか。さらに、政府がその中からどういう政策をとるかということを、お互いに道筋を明らかにしてやっていかれると非常に明確になるんじゃないかという気がしますね」

今回の検証も必要だが、あとは早め早めの第2波に備えた情報発信をしてもらいたい。

(FNNプライムオンライン6月24日掲載。元記事はこちら

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