河井夫妻大規模買収 決め手は「科学」と「伝統」捜査

社会


前代未聞の議員夫妻による大規模買収。

検察の執念の捜査の決め手となったのが、最先端の「科学捜査」だった。

逮捕の決め手の1つとなったのは、スマートフォンやパソコンなどのデータを復元・解析する電子鑑識とも言われる「デジタル・フォレンジック(DF)」。

この技術により、検察当局は、消去された地元議員らの名前や、配布金額がまとまった「買収先リスト」のデータの復元に成功し、捜査の局面が大きく変わった。

新型コロナウイルスの影響がある中、東京地検特捜部など、全国からエース級の検事が一気に広島入りし、捜査態勢が大幅に拡充された。

検察当局は、克行容疑者らと地元議員らのスマホのGPS(衛星利用測位システム)情報などをもとに、現金授受の場所や日時を特定。

事情聴取では、地元議員らが現金を受け取ったことを認める様子を録音・録画するなど、徐々に河井夫妻の外堀を埋めていった。

ある検察幹部は、「仲が良くない人にも手当たり次第金を配っていたからか、ここまで、みんなが現金受領を認めるとは思わなかった」と述べていて、皮肉にも、激戦だった2019年の選挙戦が、捜査を後押しする形になった。

伝統の取り調べと圧倒的な組織力、さらに最先端の科学捜査によって、いかに大規模買収事件の真相に迫れるかが注目される。

(FNNプライムオンライン6月25日掲載。元記事はこちら

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