偶然釣れた“色鮮やかすぎる”怪魚が話題…この配色には理由があった

暮らし 環境・自然

  • 絵具で塗ったかのような魚がTwitterで話題
  • 投稿者が沖縄の座間味島で偶然釣り上げた
  • 食べられるのかも専門家に聞いてみた


世にも奇妙な色の魚を釣り上げた様子がTwitterに投稿され、話題となっている。

それがこちらだ。

とんでもない色の魚が釣れた。。

Twitterに投稿されたのは、体長約40センチ程度の魚。体の色が水色やピンク、緑など、まるでアクリル絵具で体を着色したかのような、カラフルな魚。沖縄の座間味島で、ブダイという魚を狙って釣りをしていたところ、この魚が釣れたという。


投稿したのは、釣りに関する動画を投稿しているYouTuberの「宮城 梓」(@azusa54)さん。

このカラフルな魚に対してTwitterでは、「絵筆洗うバケツの中みたいな色してますね!」「何でそんな色でるんだろー」などの声があり、約3万6千件のリツイート、約21万3千件のいいねがつき、話題となっている。(7月1日現在)

色鮮やかすぎる魚の正体は、何なのか?魚に詳しい鹿児島大学大学院連合農学研究科の本村浩之教授にお話を伺った。

成長段階で性別と体の色が変わる「キヌベラ」という魚

ーー魚の名前と特徴を教えて

名前は「キヌベラ」といいます。ベラ科・ニシキベラ属です。体の色が鮮やかな極彩色であることが特徴で、体長は20センチ~40センチ程度です。


ーー生態を教えて

キヌベラは比較的浅瀬や沿岸の岩礁に生息し、主に甲殻類、ミミズ、小魚などを食べています。


ーーなぜこんな色をしている?

キヌベラは成長するにしたがって、性別がメスからオスに変わります。その際、子孫を残すために必要なメスを引き寄せるために体の色が鮮やかな極彩色へと変化します。


ーーここまで鮮やかなのは珍しい?

そこまで珍しくないと思いますが、釣られたという興奮状態と日差しの関係で、普段より体の極彩色が鮮やかに見えているのではないかと思います。

キヌベラ:鹿児島大学総合研究博物館提供
キヌベラ:鹿児島大学総合研究博物館提供

目立つ色でもデメリットはそれほどない

ーー生息域を教えて

伊豆諸島やインド洋、太平洋などに生息しています。


ーーこの魚は珍しい?

日本国内では珍しいといってもいいと思います。海外では日本よりはメジャーな魚だと思います。

ーー目立つ色をしているデメリットはある?

性別が変わって体が大きくなってから色が変わるので、天敵に見つかり捕食されるリスクもないのでそこまでデメリットはないと思います。キヌベラが生息している場所には天敵となる生き物も少ないです。


ーー生まれたときの色は?

生まれたときは黒茶色のような地味な色です。成長するにつれて色が極彩色に変わります。


ーーすごい色だが食べることができる?

食べることは可能です。生でも食べることは可能ですが、煮付けなどにしたほうがより美味しいです。


沖縄の海で釣れた謎の魚の正体は「キヌベラ」という魚だった。本村教授によると、釣られたという興奮状態のため普段より色鮮やかになっていたのではとの分析は興味深かった。
その他にも、成長するにつれて性別や体の色が変わっていくという、その生態も不思議な魚だった。
 

【関連記事】
偶然捕獲した不気味な「謎の魚」は何? “独特の模様”のワケを深海魚の専門家に聞いた

(FNNプライムオンライン7月1日掲載。元記事はこちら

https://www.fnn.jp/

[© Fuji News Network, Inc. All rights reserved.]

FNNニュース