「アベベが走った東京で走りたい」難民ランナーを支援した国連UNHCR協会の活動

社会

  • 緒方貞子さんの著書に感銘を受け難民支援の現場へ
  • 難民のマラソンランナーの夢を叶えるため奔走
  • 今年の東京マラソンで初の難民ランナーとして出場

国連の難民支援機関UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)の活動を支える、日本の公式支援窓口である国連UNHCR協会。

その広報を務める島田祐子さんは、日本人として初めて国連難民高等弁務官を務めた緒方貞子さんの著書に感銘を受け、金融業界から難民支援の現場に飛び込んだ。


その理由を「難民という響きは、どうしても特殊な人々と思われがち。しかし、私たちとなんら変わらない1人の人が、なんでこんな状況にいないといけないのかという怒りがあり、駆られる気持ちが生まれてきた」と明かした。

難民のマラソンランナーを支援

そして、島田さんはある難民のマラソンランナーと出会う。

難民選手団としてリオオリンピックに出場したヨナス・キンディさん。2012年に政情不安に陥る母国エチオピアから、ルクセンブルクに逃れた。


そしてヨナスさんの「エチオピアの英雄アベベ(・ビキラ)が走った東京で自分も走りたい…」という思いを知り、彼を支援することを決める。

半年に渡り、ルクセンブルクからの渡航調整、ビザや滞在先の準備を行った末、2020年3月に行われた東京マラソンに初の難民ランナーとしてヨナスさんの出場が実現した。

故郷を追われた仲間たちの夢を乗せて走ったヨナスさんは「『行けヨナス!』と東京の人が応援してくれたように感じた」と完走後に笑顔を見せた。


夢を叶えたヨナスさんの姿を見て、島田さんは「実際に(ヨナスが)目に入った瞬間、こみあげてしまいました。彼らの夢や努力など、現場で感じたことをストレートに伝えるということももっとしていかないといけない」と語った。

SDGs

SDGsとは、2015年9月の国連サミットで、全会一致で採択された「持続可能な開発目標」。

(FNNプライムオンライン7月4日掲載。元記事はこちら

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