秋の味覚の王様マツタケも絶滅危惧種入り…食卓から消えてしまうの?日本の食文化はどうなる

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  • 日本の食文化を揺るがす事態となるのだろうか?
  • マツタケが絶滅危惧種に…指定されるとどうなる
  • ニホンウナギや太平洋クロマグロも絶滅危惧種!?

日本の食文化を揺るがす事態となるのだろうか?

秋の味覚の王様と言えばマツタケ!シンプルに炭火であぶり、うま味たっぷりのエキスが出れば食べごろのサイン。


また、土鍋にたっぷり入れこんで炊きあげるマツタケごはんは、香りとシャキシャキした食感が楽しめるたまらない一品だ。


そうした秋のマツタケシーズンを前に心配なニュースが飛びこんできた。

国際自然保護連合(IUCN)は絶滅の恐れがある野生生物を分類する「レッドリスト」を公表。マツタケを「絶滅危惧種」に指定したのだ。


そもそも絶滅危惧種とは一体なに?

絶滅危惧種のカテゴリーは3段階に分かれている。

1:野生で極度に高い絶滅の危惧種
2:野生で非常に高い絶滅の危惧種
3:野生で高い絶滅のリスクに直面している種


1番深刻な「野生で極度に高い絶滅の危惧種」の分類には沖縄に生息するイリオモテヤマネコや北海道産のベニザケ(ヒメマス)などが入っている。


2番目に深刻な「野生で非常に高い絶滅の危惧種」の分類には、7月21日に土用丑の日を迎えるニホンウナギ。今年は稚魚が豊漁だが、まだこのカテゴリーに入ったまま。


そして、3番目に深刻な「野生で高い絶滅のリスクに直面している種」には寿司ネタとして人気の高い太平洋のクロマグロが入っている。そして今回初めてマツタケも分類されることになった。


松茸料理が自慢の店では不安の声も

東京・銀座の和食店「舞桜」では、毎年秋になると香りや歯ごたえを丸ごと味わえる「焼き松茸」が定番料理となっている。そんなメニューの華が絶滅危惧種に指定されたことに不安の声が…


舞桜・青木 勉総料理長
食材のキングなんで、本来ならば8月にマツタケが始まるんですけれども、ちょっと8月が心配です


ただでさえ新型コロナの影響があるなか、新規感染者の増加など心配のタネが尽きないところに追い打ちとなった格好だ。

舞桜・青木 勉総料理長
(新型コロナで)きのうも当日のキャンセルが相次ぎました。一日も早く戻ることを願っています

マツタケはアジアからヨーロッパにかけて広く生育しているが、国際自然保護連合(IUCN)は世界各地で森林破壊や環境の悪化などによって生育量がこの50年で30%以上減少したと指摘。


初めて絶滅危惧種に指定されたことで、マツタケの味と香りを楽しむことができなくなってしまうのだろうか?今回マツタケをリストに入れる審査に携わった森林総合研究所の服部力さんは…

森林総合研究所 きのこ・森林微生物研究領域長 服部 力さん
遠い将来に向けて減少が続いてしまうことによって食卓に遠くなる危険性がないわけではありませんが、このレッドリストに載ったこと自体によって食卓に上りにくくなることは想定しておりません


国際自然保護連合(IUCN)の判断には法的拘束力がなく、食べたり採ったりが直ちに規制されることはないが、江藤拓農水相は10日の会見で「次の世代にわたって食を続けられるよう資源管理環境への配慮が求められる」との認識を示した。

(Live News it! 7月10日放送より)

(FNNプライムオンライン7月10日掲載。元記事はこちら

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