東京都 243人感染 「夜の街」対策強化へ 全国では400人超える

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  • 東京で過去最多となる新たな感染
  • 夜の街以外、全国にも
  • 企業と従業員の新たな関係


東京で過去最多となる新たな感染

10日、新たに243人の新型コロナウイルスの感染が確認された東京都。
9日に続き、2日連続で200人を超え、一日あたりの感染者数では、過去最多となった。


濃厚接触者は142人にのぼり、このうち92人がホストクラブなどの夜の街の関係者で、そのほか、家庭内が17人、会食が12人、職場内が5人。
また、感染経路不明は101人にのぼり、9日に続き、2日連続で100人を超えた。



この数字に、都庁の関係者は...。

都庁関係者「いつ200になってもおかしくないと思っていたし、いつ300を超えてもおかしくないと思う。しかし、実際に200を超えると、しかも2日続けてとなると厳しい」

年代別では、30代までの若い世代が8割近くにのぼり、地域別では、新宿エリアが102人で、このうち93人が夜の街での感染だった。


この夜の街への対策について、小池知事は10日、西村経済再生担当相や新宿区長、豊島区長などと意見交換。


PCR検査を拡充していくほか、ガイドラインを守らない店の利用を控えるよう呼びかけることなどで一致した。


また、西村経済再生相は、現時点では店舗への休業要請は行わない考えを示した。

西村経済再生相:
将来、いろんな事態も考えられるので、特措法に基づく要請も検討はしていくが、まずは事業者の皆さんが前向きに取り組んでいることを、そしてまた両区長が先頭に立って進めている取り組み、これをぜひ国としてもサポートしていきたい


会談に参加した政府の新型コロナ対策分科会の尾身茂会長:
今回の感染は夜のクラスターが核になって進んだことは、ほぼ間違いない。
そこからだんだんとほかに感染がいき、2次感染、それが家庭・病院・地方にいっているが、東京のどこで感染したかわからないのは心配。
今回、夜の街についての関心がかなり高まって、いろんなことがなされていて、この効果がどれだけでるのかは、もう少し時間がたつと少しずつわかってくる


夜の街以外、全国にも

夜の街以外でも、新たなクラスターが明らかになった。
新宿区の劇場で行われた舞台では、これまでに出演者や客4人の感染が確認されていたが、10日、新たに客や舞台関係者10人の感染が確認された。
舞台でのクラスター発生は、緊急事態宣言解除後、初めて。
この舞台には、所属事務所が感染を発表した山本裕典さん(32)も出演していた。


感染は全国でも広がっている。
埼玉県では44人、神奈川県では32人、千葉県では12人など、東京都と隣接する各県で、多くの感染者が確認され、全国では427人と宣言が解除されてから最多となった。


企業と従業員の新たな関係

内田嶺衣奈キャスター:
再び感染が拡大してきていますが、かつての日常に戻ることを求めるのではなくて、働く人の命や健康を守る新しい働き方を定着させていきたい時ですね。


デロイトトーマツグループCSO 松江英夫氏:
本当に働く人の安全をいかに守るか。
これは企業の中でも非常に意識高まってきているんですが、働き方として定着させていくには、
私は全体としてルールまで踏み込んだ検討を始める時期じゃないかなと思うんです。

そこで参考にしたいのは、今ヨーロッパでまさに議論されているこういう考え方なんです。
「在宅勤務権」という考え方なんですが、いわば働く側が自分の働く場所を選べる。
こういった権利です。


デロイトトーマツグループCSO 松江英夫氏:
例えばドイツでは、コロナをきっかけにしながら、完全に在宅勤務にするのか、週2回在宅勤務するか、これを働く側が雇用主に要求することができる。
こんな法案化の議論がスタートしているんですね。

日本もコロナが長期化する可能性もありますから。
働く側が自ら身を守るためにふさわしい環境をどういうふうに制度としても後押しできるのか?
こういった議論も踏み込んでする時期に来ているんじゃないかなというふうに思います。

内田嶺衣奈キャスター:
進んでいる海外の例を日本もうまく取り入れてほしいですね。
ただ新しい働き方をめぐっては、今すぐにでも取り組まなければいけない課題というのも見えてきています。

デロイトトーマツグループCSO 松江英夫氏:
企業も今オンラインであるとか、非接触型であるとか、いろんな着手をし始めている時期なんですけれども、肝心なことは「一過性の有事の対策」こういう風に終わらせないということなんです。
これは本当に働く側の安全を守るこういった目的のために、
今までのやり方を抜本的に変えていく。
抜本的な自己変革を加速していく。
こういった決意で臨んでいくことが最も大事だと思います。

内田嶺衣奈キャスター:
まさに今だからこそ進められる変革もあるかと思います。
企業が働く人の命や健康を守る働き方を整えていくために、ぜひ行政にも後押ししてもらいたいです。

(「Live News α」7月10日放送分)

(FNNプライムオンライン7月11日掲載。元記事はこちら

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