いつまでも続く倦怠感、頭痛、息切れ…「新型コロナを甘く見ないで」感染者らが語る“コロナ後遺症”の恐怖とは?

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  • イタリアの分析では新型コロナ感染症からの快復後、約87.4%に何らかの後遺症を確認
  • “コロナ後遺症”に苦しめられている2人の若い男女をグッディ!!独自取材。その症状とは?
  • 自治医科大付属さいたま医療センター・讃井將満教授によるとほかにも多くの後遺症が…
  • イタリアの分析では新型コロナ感染症からの快復後、約87.4%に何らかの後遺症を確認
  • “コロナ後遺症”に苦しめられている2人の若い男女をグッディ!!独自取材。その症状とは?
  • 自治医科大付属さいたま医療センター・讃井將満教授によるとほかにも多くの後遺症が…

きのう(26日)、国内の新型コロナウイルス累計感染者数は3万595人となり、ついに3万人を超えた。
世界的に感染が広がる中、イタリアでは、気になる研究結果が明らかになっている。


ローマの大学病院によると、新型コロナウイルスに感染した143人の約2カ月後の状態を調査。その結果、回復後に何らかの後遺症に悩まされている人が143人中125人…実に87.4%に上っているというのだ。

日本でも8月から、新型コロナウイルス感染症から回復した患者、計2000人を対象に、後遺症の実態を調べる研究を厚労省が開始する予定だ。

“コロナ後遺症”に悩まされている人が大勢いるという現実…。
『直撃LIVEグッディ!』は、新型コロナウイルスに感染し陽性判定、入院…その後陰性と判断され退院した後も“後遺症”とみられる症状に苦しむ人々を独自に取材した。

大学生Aさんの新型コロナとの闘い

4月に新型コロナウイルスに感染した大学生のAさん。
Aさんは、今も続いているという新型コロナの“後遺症”の苦しい症状の数々を語ってくれた。


Aさんは4月7日に感染を確認。自宅療養していたが症状に改善が見られず、20日以上たった4月29日に入院した。5月7日と8日にPCR検査を受け、陰性が確認されたため9日に退院したが、今も“後遺症”とみられる症状に苦しめられているという。


大学生Aさん:
いまだに続いている症状は、37.5度前後の熱と頭痛と倦怠感。少し嗅覚障害が残っていて、血管痛と息切れが続くような症状が残っている感じです…


大学も、休学を余儀なくされているというAさん。中でも一番つらい症状は…


大学生Aさん:
今現在で一番つらい症状はやっぱり倦怠感で、起き上がれない時とかあるので。寝込んじゃう時だと1時間ちょいぐらい、寝込んじゃってますね。倦怠感が抜けない限りは社会復帰とかも難しいのかなと。


つらい時は1時間も起き上がれないというAさん。感染前は友人と山登りをしたり、ジョギングを楽しんだりしていたというが…


大学生Aさん:
ジョギングとかして体を動かすのが好きなタイプだったんですけど、感染後、最近行ったら20分の散歩とかでも5分で息切れして。休憩して、ちょっと歩いて、休憩して…の繰り返しで、肺活量もすごく弱っていると思います。


以前は持病もなく健康そのものだったAさんは、感染後、生活が一変してしまったと語る。


大学生Aさん:
コロナに感染して、明らかに感染前とは違う現状がすごく怖いです。コロナにかかる前と後では全然、別世界で…。夜になると37.6度くらいまで、ひどい時だと40.5度の熱が出ることもあるのに、午前中は36度台に戻ったりもして。本当にこの病気は波のある病気なんだなと…


重い症状がいつ来るか分からない…症状が落ち着いたと思っても、突如、激しい倦怠感や痛みに襲われるという。
退院後も2週間に1回、通院しているAさんだが、苦しいのは症状だけではないという。


大学生Aさん:
一人暮らしをしていたので買い物に行く気力もなくて、ずっと水とか飲んで寝込んでて。その状況で5月14日に受診があったんですけど、その時に病院の中で倒れちゃって、気付いたら点滴という形になっていて。次の日に“入院した方がいいね”という診断があったので入院しました。

(通院費と)再入院も、全部実費だったので、トータルで考えると12万くらいは使っているのかなと思います。陽性の時は公費負担なんですけど、陰性になった瞬間全部実費になるので、とても怖いところはありますね。


通院費と入院費は合わせて約12万円。経済的な負担も重くのしかかっているという。


大学生Aさん:
まだ体の中にウイルスがいるんじゃないかって思ってしまうくらい症状が出ているので、“陰性”って言葉だけ出ても、陰性なのかなっていう疑問はすごくあります。


重い後遺症に苦しむ日々が続く中、Aさんは「陰性」という検査結果が信じられない気持ちだと語った。

都内に住む20代女性Bさんの新型コロナとの闘い

同じく“コロナ後遺症”に苦しむ20代のBさんは、都内で接客業をしている。


Bさんは3月31日に肺炎の症状が出て入院。4月1日に陽性が確認され、10回以上のPCR検査を受けた後、5月1日に陰性が確認され退院。
5日後には仕事に復帰していたという。


Bさん:
退院してすぐから、一瞬胸がつかまれるような、息が一瞬出来ないというか。ちょっとした時に動悸とか手のしびれとかもずっとあったんです。ただ、私的にそれを“後遺症”と思ってなくて。


退院直後から、一瞬息が出来なくなるような症状はあったが、持病の小児ぜんそくの影響、手のしびれも疲れから来るものだと考えていたというBさん。ところが…


Bさん:
(7月)23日にいきなり息苦しくなったんです。ふつうに朝起きて、シャワー浴びて仕事に行く準備して、髪を乾かしながら多少“息苦しいな、息切れするな”とは思っていたんです。通勤して、普通に歩いているだけなのにずっと息切れしていて、息苦しくて…。職場に着いて、動いたり体力を使うことをしていないのに、ずっと、ちょっとしゃべれないくらい息苦しくて。仕事にならなくて、接客業なのに…。(退院から)2、3カ月たっているのに、“後遺症”っていきなり来るんだっていうのが怖くて。


退院から約2カ月後、突然、重い“後遺症”の症状に襲われたという。Bさんは、取材の最後にこう語った。


Bさん:
本当に(新型コロナウイルス)を甘く見ない方がいいってことだけですね。なったら、自分が苦しむよって…


陰性になったあとも長期間にわたって患者を苦しめる、新型コロナウイルスの“後遺症”。
自治医科大付属さいたま医療センター集中治療部の讃井將満教授によると、このような“後遺症”もあるという。


<こんな“後遺症”も…(1)>
・歩行困難…人工呼吸器やECMOを要した治療の場合、回復しても介助なしでは歩行困難になるほど筋力が低下し、長期リハビリを強いられるケースも
・認知機能の低下…脳や神経がダメージを受け、認知機能の低下を招く恐れも


<こんな“後遺症”も…(2)>
・PTSD(心的外傷後ストレス障害)…生死に関わるような危険などを体験することによって、強い恐怖を感じて、心の傷となり、当時と同じような恐怖を感じ続ける病気
・息苦しさなどの体験がよみがえって鼓動が早くなり、うつ病や不安障害に襲われる可能性も


グッディ!のスタジオでは…


安藤優子:
Aさんは、通院もしているということですが、“後遺症”とみられる頭痛や倦怠感などに、投薬治療などする術はあるんでしょうか?


二木芳人氏(昭和大学医学部 客員教授):
症状を抑えるための治療はあります。頭痛だったら鎮痛剤を使えばある程度緩和するでしょう。根本的な治療は原因を突き詰めて「こうだから、頭痛が出る。だからそれを治す」となりますが、そのあたりが原因不明ということで。おそらく診ている先生もいろいろ検査はされると思うんですけど、ただ漠然と“コロナの後遺症”という状況だと、ご本人もおつらいでしょう。


安藤優子:
この“後遺症”というのは、ウイルスが残存しているから症状が出るのか、それともいったん入ったウイルスがいろんなところにダメージを与えてから消失したためなのか、どちらなんでしょうか?


二木芳人氏(昭和大学医学部 客員教授):
ウイルスがずっと残る可能性も低くないと思いますし、また、いったん回復したが、また感染するというのもあるかもしれません。非常に強い感染を引き起こした時に、いろんな神経系や血管など合併症を引き起こすと言われていますから、そういうダメージが残っている可能性もあります。あと一つは精神的な問題もあるんですが…このお二人の場合は明らかに客観的な症状がありますので、精神的なものだけではないと思います。


(「直撃LIVE グッディ!」7月27日放送分より)

(FNNプライムオンライン7月27日掲載。元記事はこちら

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