横田滋さんへ 蓮池薫さんの思い

社会


北朝鮮に拉致された横田めぐみさんの父・滋さんが6月に亡くなられた。

滋さんたちの救出運動によって、自らの帰国が実現した拉致被害者の蓮池薫さんは、拉致問題は「自分たちの世代で解決すべき」と語った。

拉致被害者 新潟産業大学経済学部准教授・蓮池薫さん「どれだけ、つらい苦しいというより、残念な思いだったのかな。可能性がまったく見えない状況で逝かなければならなかった」

拉致被害者の蓮池薫さん。

42年前の7月31日、妻・祐木子さんとともに、新潟・柏崎市の海岸から北朝鮮に拉致された。

蓮池薫さん「(拘束された当時は?)声どころか、体中身動き取れないような状況にされて、押さえつけられて。暗くなってから船に乗せられたというのが拉致の実態です」

蓮池さんは、常に監視下に置かれた北朝鮮で、同じく新潟の海から拉致された横田めぐみさんと、一時期同じ地域で生活を共にしていた。

2002年、蓮池さんら5人の帰国が実現したのは、めぐみさんの父・滋さんが、文字通り人生をかけ、国を動かした救出活動によるものだった。

しかし、運動の大黒柱だった滋さんは、6月、めぐみさんと再会を果たせぬまま、この世を去った。

妻の早紀江さんも、「何年たっても時間がたっても、(めぐみを)必ず取り戻す」と誓いを新たにした。

蓮池薫さん「北朝鮮は、これで第1世代がいなくなる。もう拉致問題は静かになるだろうと期待を持っていると思う。北朝鮮に対して拉致問題は避けて通れない、それを日本政府の言葉だけでなくて、国民世論の力で見せつけなければならない」

滋さんの死に、北朝鮮がつけ込んでくることは許さないと訴える蓮池さん。

自らも運動に力を注ぎ、拉致問題は、親から子に引き継ぐ前に解決すべきだと力を込めた。

(FNNプライムオンライン7月31日掲載。元記事はこちら

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