感染状況「レベル4段階」に 「GoTo」は議論されず

政治・外交 暮らし 医療・健康


「暮らしのソレ! から」。

東京都で過去最多となる463人の感染が確認される中、31日、政府は新型コロナウイルス感染症対策分科会を開き、対策について協議した。

会議には、東京都の小池都知事、そして大阪府の吉村知事も、テレビ電話会議形式で参加した。

主なポイントは、感染状況を4段階分け。
そして、「Go Toトラベル」に関して議論は深まらなかったということだが、まずは感染状況を0から3の、4つの段階に分けるということについて。

31日の分科会では、医療提供体制や検査体制、公衆衛生への負荷ということで、まず、4つの段階に分けた。

便宜上レベル0から3と、4つの段階。

レベル0、感染者が散発的にしか発生していない、医療提供体制に支障なし。
これは、まったくの平時と考える。

そして、レベル1。
下から2番目、感染漸増段階、感染が徐々に増えているという段階。
そして、医療体制の負荷が蓄積される状況。
    
今、東京はここだという指摘がされた。

そして、その先に行くと、感染急増段階。
クラスターが多発するような状況。

そして、その先にあるのは、レベル3となるが、今度は感染爆発段階ということで、深刻な医療提供体制、機能不全に陥るぐらいの段階。

今は、レベル1から2にいかないようにしよう、そのように努力しよう、というところだという。

確かに、この形容の仕方だと、東京や大阪は、レベル2に近いのではないかということになる。

しかし、判断のための指標として、いろいろ医療提供体制の逼迫(ひっぱく)具合、検査体制、あるいは新規感染者の数など、どんどん突き詰めていって、今後、具体的な数字などについては詰めていくという。

ただ、31日のところは、レベル1のところに入っているという結論を出した。

加藤綾子キャスター「31日の段階では、ということですが、二木先生、どうご覧になりますか?」

昭和大学 医学部・二木芳人客員教授「もう、こういうものはもっと早い段階で作っておくべきものですよね。今のお話を聞いていますと、やはり東京は、レベル1ではないと思います。大阪、あるいは愛知、そういうところもレベル2にあるんじゃないかと。うっかりすると、沖縄あたりは、もうレベル3の入り口にいるんじゃないかと。70人ですよね、31日。だいたい東京の人口にあわせると、10倍ぐらいと考えなきゃいけませんから、かなり危険な状態だと思いますね」

加藤キャスター「来週さらに具体的な指標を示すということですが、やはりそういった基準というのが必要になってきますよね?」

二木教授「基準も必要ですけども、レベルが上がらないように、どういう手を打つのかも早急に話し合っていただいて、提言していただかないといけないですよね」

加藤キャスター「風間さんは、どうして政府は4つの段階を示したと思いますか?」

フジテレビ・風間晋解説委員「これはもう単純で、東京も大阪も、まだレベル2ではないぞと。レベル1の間にやることはいろいろあるんだから、それをちゃんと、きちんとやってくれ。そういう意思表示ですよね」

加藤綾子キャスター「とにかく今はレベル1だということを示したいと。だからこそ、Go Toトラベルも継続しても、ということになってくるわけですね」

31日の分科会に参加した大阪府の吉村知事から、さらにある提案があった。

感染が拡大する中、今、政府に対しては、さまざまな方面から要望、そして提案が出されている。

30日、東京都医師会の尾崎会長は、ただちに国会を召集してほしいと発言。
「法的拘束力のある休業要請を、エピセンター化した地域で進めていくべき」とした。
エピセンターという言葉、元の意味は震源地だが、「感染集積地」ともいわれている。

自民党のセクションの中でも、幹事長室というところから、特措法の実効性を確保するため、事業者に休業要請に従うことを誓わせて、従わない場合は、給付金の返還義務などが生じるようにすべき、という意見を出した。

また、31日の政府の分科会では、大阪府の吉村知事から、感染が拡大している大都市一斉に、ピンポイントに絞った休業要請をすべきだ。国が財政負担をすべき、という発言があった。

やはり休業要請、各都道府県の知事というのは、要請はしても、補償がセット。
その財源をどうするかがネックになるわけだが、感染が拡大している大都市、一斉にピンポイントに絞った休業要請をすべきだと。

そして、その際は国が財政負担をして補償すべきだという発言が出ている。

加藤キャスター「各自治体でもできることも限られてくると思うので、風間さん、この提案についてはどう思われますか?」

風間解説委員「まったくその通りだと思うんですけれども、残念ながら、きょうの分科会の資料を見ると、レベル1からレベル2へ移行するのを防ぐための施策として、休業要請や、あるいは入場制限ということがいろいろ書いてあるんですけど、国がどういうふうに資金面で支援してあげるかに関しては、まったく触れていないんですよね。そこがどうなるかが焦点ですね」

加藤キャスター「来週の分科会でどう話し合われるのかということですよね。原田さんはどうですか? きょうは、Go Toトラベルに関しては話し合われなかったということなんですが」

マーケティングアナリスト・原田曜平氏「休業要請とか、Go Toキャンペーンとか、国民が一番関心を持ってることについて発表されなかったのはすごく残念ですし、もうちょっと、この状態になったら、経済と感染拡大の両輪という言い方はやめて、経済を殺しちゃいけないけれども、感染拡大の方が圧倒的に大事なんだというのを打ち出さなきゃダメなステージになっていると思います」

加藤キャスター「わたしたちが求めていた回答みたいなものは、なかなか見られなかったという印象もありますね」

二木教授「やはり今は、原田さんがおっしゃったとおり、少し感染の方に重点を置いて抑えていただかなきゃ大変困ることになりますよね。それも、急がなきゃいけないということだと思います」

加藤キャスター「来週、どのような発表になるか注目したいと思いますが、きょうは政府がどうとらえているのかがわかる会議だったんですが、ちょっとわたしたちとのズレは感じざるを得ません」

(FNNプライムオンライン7月31日掲載。元記事はこちら

https://www.fnn.jp/

[© Fuji News Network, Inc. All rights reserved.]

FNNニュース