新型コロナでファミレス大手2社が赤字転落…復活のカギは「テイクアウト強化」と「朝食需要」?

経済・ビジネス

  • ガストなどを展開するすかいらーくHDが189億円の赤字
  • ロイヤルホストなどを展開するロイヤルHDも131億円の赤字
  • テイクアウトやデリバリーを強化…カギは朝食需要にあり?
  • ガストなどを展開するすかいらーくHDが189億円の赤字
  • ロイヤルホストなどを展開するロイヤルHDも131億円の赤字
  • テイクアウトやデリバリーを強化…カギは朝食需要にあり?

すかいらーくHDが189億円の赤字

ファミリーレストラン大手は、感染拡大の影響で店内飲食が苦戦する中、デリバリーを強化する動きが加速している。

ガストなどを展開するすかいらーくホールディングスが8月13日に発表した2020年1月から6月までの連結決算は、最終損益が189億円の赤字だった。

外出自粛や営業時間の短縮などが影響し、現在の会計基準となった2013年以降、初めての赤字となった。


すかいらーくHD・谷社長:
緊急事態解除後、順調に売上高が回復してきたかのように見えるが、(新型コロナウイルスの再拡大で)売上高は非常に伸び悩んでいる、または逆に下降している。


一方、デリバリーの売り上げは2019年に比べて20%、テイクアウトは130%と大幅に伸びていることから、すべてのブランドでデリバリーを導入し、配達エリアを拡大するほか、格安ピザのデリバリー事業にも新たに参入するとしている。


ロイヤルホールディングスも131億円の赤字

また、ロイヤルホストなどを展開するロイヤルホールディングスも連結決算の最終損益が131億円の赤字となった。


2011年以来の赤字で、空港のターミナル店やホテルなどで戻りが遅れているという。

こちらも、テイクアウトやデリバリー事業が伸びていることから、「ロイヤルホスト」や「てんや」など、グループの商品を一度にテイクアウトできる店舗を試験導入するなど、テイクアウトやデリバリーを強化する。


手間がかからない「朝食」の充実も

Live News αではマーケティングアナリストアナリストの渡辺広明さんにオンラインで話を聞いた。

内田 嶺衣奈キャスター:
外食産業の動きをウオッチしているマーケティングアナリストの渡辺広明さんに聞きます。感染拡大の苦境をまさに反映した外食企業の決算になりましたね?

マーケティングアナリスト・渡辺広明氏:
そうですね。3,4月は外出自粛で激しく売り上げが落ち込んだんですけど、6月から回復傾向にあったところに、コロナが再び感染拡大して、先行きが不透明になっていました。テイクアウトとかデリバリーとか新しい取り組みが進んでいますが、さらに新しい工夫が必要になるんじゃないかなと思います


内田 嶺衣奈キャスター:
さらなる工夫というのはどんなところにヒントを求めていけばいいのでしょうか?

マーケティングアナリスト・渡辺広明氏:
夜の営業自粛があるので、そこを狙っていくのは難しいので、例えば朝食需要の方に目を向けることも1つの手だと思います

内田 嶺衣奈キャスター:
朝食なら1人で店を訪れる人も多いですし、感染リスクも減らしながらいけそうですね?

マーケティングアナリスト・渡辺広明氏:
グラフを見て頂きたいのですが、朝食市場はコロナになって今年は落ち込んでしまいましたが、2014年から5年間伸び続けていたんですね。実はそれは共働きとか、晩婚化とか、高齢化でひとり暮らしの人が多くなったりして、生活のライフスタイルが変わっていったところもあります。なので家で朝ご飯を食べるよりも、外で気軽に外食する人が増えていった結果じゃないかなと思います


内田 嶺衣奈キャスター:
朝食はどういった形のものがこれから伸びていくのでしょうか?

マーケティングアナリスト・渡辺広明氏:
そうですね。ハンバーガーショップや牛丼チェーンなどのメニューの充実でだいぶ朝食が伸びていったので、今後夜型から朝型に生活スタイルがシフトしているので、その部分、新しい客層をつかむビジネスチャンスだと思います


内田 嶺衣奈キャスター:
そうですね。私も以前名古屋に住んでいたころに、よく祖父母と朝食を食べに出かけていたんですが、名古屋のモーニングメニューはすごく充実感があるなと感じていました

マーケティングアナリスト・渡辺広明氏:
名古屋もいち早く外食の朝食メニューが進んだんですが、朝食は手間がかからないメニューが多いので、店側も簡単に少ない人数で対応できる。なので家族経営の店でもうまくビジネスがつかめるんじゃないかと思います

内田 嶺衣奈キャスター:
そして、お店の中で朝食をとるという形もいいですけど、忙しい方はテイクアウトして会社で食べるというスタイルも広がっていきそうですね?

マーケティングアナリスト・渡辺広明氏:
そうですね、コンビニの中食の持ち帰りを朝、食べている人も多いので、外食産業もその部分を狙ってお客さんをどう取り込んでいくかが、すごく大事になると思います。withコロナの時代は変化が激しいので、それに対応できる企業だけが生き残れると考えます

内田 嶺衣奈キャスター:
忙しくてなかなか朝食を食べる時間がない、ついつい抜いてしまう方も増えていますから、皆さんの健康的な食生活のためにも朝食の選択肢がどんどん広がっていくといいですね

(「Live News α」8月13日放送分)

(FNNプライムオンライン8月14日掲載。元記事はこちら

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