感染者「減少傾向にある」 政府分科会“ピークの可能性”

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新型コロナウイルスの感染者が、全国で6万人を超えた。

こうした中、政府の分科会は、感染者が減少傾向にあるとしてピークに達した可能性に言及した。

21日、東京都では、新たに258人の新型コロナウイルスの感染を確認。

また、都の基準での重症者は、33人となっている。

沖縄県では、30人の感染を確認。

全国の感染者数は、累計で6万人を超えた。

そうした中、政府の新型コロナウイルス分科会のメンバーは、流行のピークについて言及した。

分科会・尾身茂会長「実は、感染の実行再生産数と発症日別のデータを見ると、ピークに達している可能性がある」

分科会が示したのは、症状の出た発症日ごとに、全国の感染者数をまとめたグラフ。

ピークは、7月27日から29日。

その後は、下降傾向にあることがわかる。

分科会・押谷仁東北大教授「ここ7月の27日から29日あたりは3週間以上前なので、タイムラグを考慮しても、下降傾向にあると考えても間違いではない」

こうした傾向は、愛知や大阪でも見られる。

7月末にピークを迎え、愛知では、減少傾向がより明確だという。

一方、医療体制が逼迫(ひっぱく)している沖縄については...。

押谷東北大教授「少しずつ減っている可能性もある。まだ沖縄の状況は不確実性が残る」

では、感染者の数が最も多い東京はどうなのか。

7月の終わりにピークが見えているようだとしながらも...。

押谷東北大教授「全国の傾向から比べると、まだこの先どうなるか、高止まりしている可能性があるという判断になると思います。同時に下降傾向にあるとしても、急激に下がるはずはないので、ゆったり下がってくるはずなので、それを考えると、今後も東京都の報告数は、ある程度の数が今後も出てくる」

しかし、7月下旬がピークであったと結論づけられるものではないとして、今後、増加に転じる可能性も十分あると指摘した。

押谷東北大教授「そこまで下降傾向にあるんですが、その傾向が維持されているかどうかはわからない状況」

一方で、分科会からは、国が確保を目指しているワクチンについて、重症化しやすい高齢者や基礎疾患を持つ人、医療従事者を優先すべきとの考えも示された。

こうした中、22日で開始から1カ月を迎えるのが、政府の観光支援事業「Go Toトラベルキャンペーン」。

観光庁は、キャンペーン対象の施設で、感染者の宿泊が10件あったと発表。

ただ、ほかの人への感染は確認されず、宿泊施設も消毒を行ったという。

このキャンペーンについて21日、岩手県の達増知事は失敗と批判した。

岩手県・達増拓也知事「7月中に始めてしまったことは早すぎたということで、失敗と言っていいと思いますね」

取材班が向かったのは、群馬県の人気の観光地・草津温泉。

感染拡大で客足が遠のいていた。

Go Toトラベルで変化はあったのか。

湯の香本舗店員「Go Toが始まる前よりは、2割くらいは増えてますかね。このまま長く続けてもらえたらいいかなと思います」

看板猫に出会えることで人気の温泉宿「中村屋」。

ここでも宿泊客が戻りつつあるという。

草津温泉 中村屋・佐藤弘嗣社長「右肩上がりといったような形で、入客は増えています。だいたい7割から8割程度という形になります」

岩手県知事の失敗発言については...。

佐藤弘嗣社長「今後の動向次第で成功か失敗かという部分が出てくるのではないかなと。まだ1カ月ではこちらの方は判断しかねるというような形」

流行は、ピークに達しているのか。

経済活動との両立からも、感染状況の見極めは重要となっている。

(FNNプライムオンライン8月21日掲載。元記事はこちら

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