境内に響く涼しげな音色…コロナ禍で伝統行事中止も、子どもたちに新たな夏の思い出【福岡発】

社会

  • 新型コロナの影響で伝統行事「盆綱引き」が中止に
  • 「子どもたちに夏の思い出を」風鈴祭りを企画
  • 子ども自ら絵付けした風鈴の音色が多くの人の癒しに

新型コロナの影響で、地域の伝統行事も中止を余儀なくされている。
福岡・久山町の上山田地区では、子どもたちに夏の思い出を作ってもらいたいと夏の風情を楽しむ祭りが企画された。

新型コロナの影響で伝統行事「盆綱引き」が中止に

お盆を迎えた小さな神社の境内に、涼しげな音色が響く。
地域の人たちが特別に飾りつけた色とりどりの風鈴だ。


福岡・久山町上山田地区。
いつもなら、もっとにぎやかなお盆を迎えているはずだった。
例年、8月15日に行われていた「盆綱引き」。
江戸時代から受け継がれてきたという上山田地区の伝統行事で、かずらで編んだ直径15cm、長さ35mの大綱を切れるまで引っ張り合い、お盆に迎えた先祖の霊を送り出す。


山でかずらを集めるところから始まり、毎年100人以上が参加する一大行事だが、2020年はコロナの影響でやむなく中止となった。

子どもたちに夏の思い出を…新たな祭りを企画

上山田子ども育成会・国崎義博さん:
子どもたちの行事がいろいろ中止になっている中で、何かできないかなということで考えたのが風鈴を飾ろうという(祭り)


お盆の入りの8月13日。
子ども育成会の役員たちが、神社の境内で準備にあたった。
飾られる風鈴は、この日のために子どもたちが自ら絵付けしたもの。


上山田子ども育成会・国崎義博さん:
純粋に喜んでくれたらそれで十分です

祭りの当日、神社に子どもたちがやって来た。
自分の風鈴を探し出し、涼やかな音色を楽しんだ。

子ども:
今年はコロナのせいで(盆綱引きが)なくて寂しいけど、風鈴祭りとか代わりの祭りがあってうれしい


子ども:
いろんな人に見てもらえるから、それで、いろんな人が元気になってもらえたらうれしいと思います

風鈴の涼しい音色が癒やしに…

陽が落ちると、参道に並べた灯籠に火がともされ、風鈴が幻想的に照らされる。
涼しさが増すとともに人出も増えて、大勢の人たちが夏の夜のひとときを楽しんだ。


子ども:
あ、これだこれだ。

ーーなんて書いてるの?

子ども:
コロナがなくなりますようにって(書いた)


訪れた人:
音色を聞くだけで涼しい気持ちになるので、すごい良い機会だなと、よかったと思います


上山田子ども育成会・国崎義博さん:
思った以上にみなさんに喜ばれて、大変うれしく思っております。来年はコロナが終息して例年通りのイベントができればそれが一番ですね


新型コロナの影響で、いつもと違うお盆を迎えた上山田地区。
伝統の綱引きはできなかったが、風鈴の涼しい音色が人々の心を優しく癒やした夏だ。

(テレビ西日本)

(FNNプライムオンライン8月22日掲載。元記事はこちら

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