花の「サブスク」で日常に彩りを…コロナ禍で大打撃“お花屋さん”救う新サービス【広島発】

社会

  • 花の定額利用サービス「ロハスフラワー」
  • 新型コロナで大打撃の販売店や生産者を支援
  • “きれいなのにもったいない”規格外の花を活用

広島発の生花の“サブスク”

料金を支払うことでサービスを一定期間、利用することができるサブスクリプション、通称「サブスク」。
音楽や映像配信など、身近なところでも導入が進み、今 話題となっている。

広島県内で8月に始まったばかりの新たなサブスクサービスが「花」。
広島市安佐南区にある「花の店 りんりん」。
8月8日から始めたのは、花の定額利用サービス「ロハスフラワー」。


花の店 りんりん・林泰寛さん:
月3回、定額制で8がつく日にお花を取りに来ていただく。もしくは、配達の方をさせていただくというようなサービスになります


この定額利用サービスは、専用のホームページから申し込むことができ、月額1,500円のロハスプランと3,000円のハピネスプランは店頭で花を受け取る。

花の店 りんりん・林泰寛さん:
これがハピネスプランですね。これぐらいのボリュームになると思います


3,000円のハピネスプランでは花は4本から7本、1,500円のロハスプランは3本から5本が目安。


花の店 りんりん・林泰寛さん:
食卓や玄関に飾っていただいて、季節の彩りとしてそういった飾り方をしていただければと思いますね。お食事される時にお花とかあると美味しく感じますのでね、ちょっとした彩りになるんじゃないでしょうか

5,000円以上のプランは好きな場所へ配達してもらことができ、現在 広島市内や安芸郡を中心に12店舗でサービスを提供している。
どのコースも花を選ぶことはできないが、花屋さんが旬を迎えた季節の花を使って花束を作ってくれる。


プランは全部で5つあるが、広島発のサービスならではの共通点がある。

花の店 りんりん・林泰寛さん:
広島県産の花が必ず1本は入っている

コロナ禍で大打撃…生産者や販売店を支援

広島市の中央卸売市場では、生産地から送られてきた花が競りにかけられ、次々と販売される。しかし、約4カ月前、競り場は活気を失っていたという。

広島県フラワー活性化協議会・和田由里さん:
通常はこちら側に、これから競り落とされる花の見本がたくさん並びます。3月・4月の一番厳しい時には、買い手がつかないので、またこちら側に戻ってきて、それをなんとか販売する努力はするんですけれども、最悪は廃棄というような状況…


3月、4月の花の需要を一気に減少させたのは、新型コロナウイルス。
卒業式や入学式、春のイベントなどが軒並み中止となった。
そのため、生産者や販売店などで作るフラワー活性化協議会は、県庁で販売会を行うなど、消費拡大に向け奔走した。


6月に入り、販売量や1本あたりの単価は持ち直しているが、年間を通じて最も需要が高まる時期を逃した生産者や販売店の損失は甚大。
花の定額サービスは、業界の支援も目的の1つだが、実はもう1つ狙いがある。

広島県フラワー活性化協議会・和田由里さん:
市場に出荷されされない花とか、とってもきれいなのにもったいないので、それを活用してお花屋さんに足を運んでもらうきっかけにしてもらいたいっていうことで、進めていた話ではあったんですけれども。広島県発のサービスとして広島県産のお花を大事にする = 生産者応援で、地元で参加するお花屋さんも伸びていけるようなきっかけのサービスであればなと


こうした思いを受け実現したのが、月額1,500円のロハスプランだった。

規格外の花を生かす

県内トップのバラの産地、廿日市市で年間40万本を超えるバラを出荷する「とくなが園芸」。


出荷のため選別を行うと、どうしても一定数、市場に出すことができない規格外の花が出てくるという。

とくなが園芸・德永和宏社長:
これは今選別されて外された花なんですけど、こっちは青々していますけど、ちょっと(葉が)黄色がかっていますよね。これはだめなんですよ。いくら花がいっぱい付いていても


品質は問題がないにもかかわらず、使われない規格外の花を生かすというのも、このサービスの狙いの1つ。こうした花を活用し、価格を抑えたプランに生産者も期待を寄せている。

とくなが園芸・德永和宏社長:
安いことで消費者の方が手軽に手に取っていただけるようなものがあるんだったら、それが1つの入り口になると思うので。まず1回飾ってもらって、楽しんでもらって、生花の良さっていうのをわかってもらえる、これが一番だと思う


利用者の反応は?

広島市西区の庭能花園では、サービス開始までにロハスプランへの申し込みが4件あった。



利用者:
こんなに花が入っていると思わなかったんですよね。(1回あたり)500円のプランでも、すごくすてきになるんだなと思って。(花を受け取る)8の付く日が楽しみだわ。台所の真ん中に飾って、みんなで見て楽しもうと思ってます

こんな時だからこそ、気疲れした心を、色とりどりの花で和ませてみてはいかがだろう。

(テレビ新広島)

(FNNプライムオンライン8月22日掲載。元記事はこちら

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