「ハンマー&ダンス」微妙な判断迫られる小池知事…東京23区のみ時短営業要請を延長

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  • 新型コロナ対策は「ハンマー&ダンス」
  • 23区内に限って時短営業要請を延長へ
  • 23日には時短営業全面解除の方向だったが…

新型コロナ対策は「ハンマー&ダンス」

ハンマー&ダンス」…実は、新型コロナウイルスを巡り第一波のころから医療関係者の間で頻繁に使われていた言葉だ。

これは、新型コロナウイルスの感染はいわゆる“波”が繰り返し起きるとしたうえで、感染が急拡大し休業要請や外出自粛などの制限をおこなわざるをえない状況を「ハンマー」、制限を緩和し経済の回復と感染拡大防止のバランスをとるのを「ダンス」と表現している。

制限する「ハンマー」と緩和する「ダンス」、この感染状況の“波”に応じて双方を繰り返しながら臨機応変に対応していくしかない、という意味にもとれる。

23区内に限って時短営業要請を延長へ

都は8月3日から31日まで酒を提供する飲食店とカラオケ店に夜10時までの時短営業を要請している。

きょう、その要請を23区内に限って9月1日から15日まで延長し、全面的に応じた事業者に対し、15万円を協力金として支給することを発表した。

一方で23区外は予定通り31日で解除するという。


医療関係者の表現を借りるなら、「23区内はハンマー」、「23区外はダンス」。

同じ都内でも対応が分かれることになった。

23日には時短営業全面解除の方向だったが…

小池知事はコロナ対応でほぼ毎週日曜日も都庁で幹部らと対策を協議している。

関係者によると、23日の日曜日には、時短要請の全面解除について話し合われたという。その翌日24日の新規感染者は95人と7月8日ぶりの二桁だったこともあり、その方向で調整が進められていったそうだ。

しかし、その後、感染者数は95→182→236と増えていき、きのう夕方、都議会公明党は感染拡大防止のため時短要請の延長を小池知事に要望。


また、東京都医師会の猪口副会長は「政策については話していない」と前置きした上で、時短要請延長の意義について「(感染者数が)下がりきらない状況で、ここでいろんな状況が変わるとなれば逆転して増えていく可能性がある」と、減少傾向にある新規感染者が対策の変更により再び増加傾向になるかも、との見方を示した。

非常な微妙な東京の感染状況に小池知事は…

「最終的にはみんなの意見を聞きながら、ということでけさ決めております」

今夜都庁を出る前に小池知事は「時短要請延長を決めたのがいつなのか」と問われ、こう答えた。「ハンマー」なのか「ダンス」なのか、都議会や専門家の声を受け、きょう午後のモニタリング会議直前まで悩んだことがうかがわれた。

全国的には第二波はピークアウトか、と言う見方も出る中で、東京は非常に微妙な状況が続いており、その状況下で小池知事は今後も「ハンマー」にするのか「ダンス」にするのか、難しい判断を迫られ続けると同時に、都民に理解してもらえるようなわかりやすく丁寧な説明が求められている。

(FNNプライムオンライン8月27日掲載。元記事はこちら

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