4分間の“未来のフライト”  空飛ぶクルマ 初の有人試験飛行

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  • 日本初の成功
  • 実用化はいつ?
  • 可能性と課題

日本初の成功

日本で初めて、空飛ぶクルマの有人飛行に成功した。


記者リポート:
「いま大きな音を立てて空飛ぶクルマが浮き上がりました。素晴らしい安定性です。」


8月25日にお披露目された、こちらの機体。
その名も「SD-03」。
さまざまな分野のエンジニアが集まって立ち上げた会社「SkyDrive」が開発した、空飛ぶクルマだ。



実際に乗り込んでみると。

記者リポート:
「扉の閉まり方も非常に格好良く、シートがクッション性もあって、足も伸ばせて結構快適です。」


実はこの機体、乗り物に欠かせない“あるもの”がない。
それは、ハンドル。


取り付けられているのは、大きなモニターだけ。
操縦は必要なく、自動で目的地までたどり着くシステムで、時速は60kmになるという。




3年前に取材した際には、離陸からわずか3秒で墜落と、飛行とは程遠い結果だった。



しかし、ついに

記者リポート:
「いま空飛ぶクルマが浮き上がりました。左に移動しています。
ゆっくりと着実にバランスを保ちながら前へと進んでいるのがわかります。」



試験場の広さの関係で、高さはおよそ3メートル、最高時速は4km程度だったが、無事に4分のフライトを終えた。


実用化はいつ?

スカイドライブ・福澤知浩代表:
何回も何回も失敗をして、ようやくここまできた。
その先の、空を日常的に飛べる日をもたらすところまで行けたらと思っている



SkyDriveは、2023年度をめどに飛行距離を最長10kmに伸ばし、
まずは、大阪湾周辺で、空飛ぶクルマを使ったタクシーサービスを始める計画で、
2028年度には、自動運転の空飛ぶクルマの実用化を目指すという。



可能性と課題

三田友梨佳キャスター:
この空飛ぶクルマ、飛行機よりも手軽に利用できて、自動車よりも速く移動することが期待されますが、今後どのように普及していくのでしょうか。


デロイトトーマツグループCSO 松江英夫氏:
コロナによって、移動ということに対する考え方がだいぶ変わってきていると思うんです。
大人数で遠い距離まで移動するってこれはなかなか衛生上のリスクがあるとか、逆に今度は人の流れも地方にもだんだん行くと、地方からいろんな都会もそうですし、地方からもそうですし、いろんな小口の移動を少人数でピンポイントで移動したい、こういったニーズも出てくると思うんです。
そういう意味においては、この空飛ぶクルマの需要というのがけっこう見込めてくるんじゃないかなと思うんです。

私どもで、ある一つの調査がありまして、デロイトトーマツグループが調べた調査なんですが、
「空飛ぶクルマの市場規模が将来どれくらいになるか」こういった調査なんですが、
2030年、10年後には国内で約6000億。
世界では8.1兆円くらいの市場規模になるんじゃないか。
こんな見通しを立てています。


デロイトトーマツグループCSO 松江英夫氏:
コロナの前の調査ですから、コロナによる価値観の変化によって、これまた早まってもっと大きくなるかもしれないそんな可能性もあるのではないかなと思います。

三田友梨佳キャスター:
今後さらに普及していくためにはどんな課題があるんでしょうか。

デロイトトーマツグループCSO 松江英夫氏:
一応実用化が2023年ということを言われているんですが、当然この技術的な部分で課題があるということもそうですし、法規制上、本当に現状の空を飛べるような法環境が整備できるか。
こういったところもあります。

加えて一番気にしなくてはいけないのが受け手の安全に対する意識です。
特に、日本は世界に比べてこういった空飛ぶクルマに対する安全性への要求が厳しい。
逆に言えば懐疑的なぐらい慎重になっている。
こんな調査も我々の結果から浮かび上がってるんです。
いかに安全ということを担保できるかどうか。
官民含めてこれから取り組んでいく必要があると思います。

(「Live News α」 8月28日放送分)

(FNNプライムオンライン8月29日掲載。元記事はこちら

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