「河野氏不出馬」で麻生派は「菅氏支持」へ “ポスト安倍”を巡る自民派閥のそれぞれの思惑とは!?

政治・外交

  • “ポスト安倍”の現在の党内情勢では、菅官房長官が優位
  • 緊急で行われる総裁選とは?通常と緊急の違いとは?
  • 竹下派や総裁選の内容次第で、今後の情勢は変化する可能性も

河野氏不出馬でどうなる?麻生派は管氏の支持固める


木村拓也アナウンサー:
“ポスト安倍”の現在の状況ですが、石破茂元幹事長(63)、岸田文雄政調会長(63)は既に出馬を表明しています。そして、菅義偉官房長官(71)も一両日中に出馬を表明。
河野太郎防衛相も声が上がってましたが、麻生派は菅氏支持を固め不出馬ということになりました。

菅官房長官は以前「総理になるつもりはない」と話していましたが、これはどういった心変わりでしょうか?


フジテレビ政治部・高田圭太デスク:
菅さんは「“ポスト安倍”については考えていない」と繰り返していましたが、絶対出ないではなく、「考えていない」という言い方しかしていないのです。

菅さんは自分から総理になりたいというタイプではないので、その言葉の中には、みんなからどうしてもなってほしいと、そして、確実になれる環境があれば、「そこの余地を私は残している」というふうに感じました。

今回、安倍首相が突然辞めて、しかも新型コロナ対策などを続けていかなければいけないという責任が菅さんに生じた中で、出馬に至ったと見ています。

“ポスト安倍”の構図の現状は?


木村拓也アナウンサー:
自民党の党内情勢について見ていきます。

フジテレビ政治部・高田圭太デスク:
派閥ごとに議員票を見ていきます。石破元幹事長は石破派の19人がベース。石破さんがいつ正式に表明するかまだ分からない中で、撤退論もあるんですけど、おそらく19人は見ているのではないかと思います。

菅官房長官については、菅グループといわれる30~40人の無派閥の議員たちと二階派47人が支持している。そして麻生さんの麻生派54人が菅さんの支持を決めたということです。


岸田政調会長については、岸田派47人がベースという状況です。

河野防衛相については、無派閥の小泉進次郎環境相が支持すると言っていましたが、河野さんは不出馬になりました。河野さんというのは後ろ盾が実は麻生さんと菅さんなんです。ですので、河野さんもおそらく菅さんを支持するのではないかということで、菅さんの優位性が、一気に出てきたということになります。

木村拓也アナウンサー:
残りの派閥を見ていきますと、安倍首相も所属する細田派が98人と、この動きも気になるところですね?


フジテレビ政治部・高田圭太デスク:
そうですね。残りの最大のカギは、やはり細田派98人です。安倍さんと麻生さんは総理・副総理という関係で、細田派は菅さん支持か岸田さん支持か迷っているという状況でしたが、麻生派の動きを受けて、菅さん支持に若干寄ってきたかなというのが現在のところです。


あと残るは竹下派54人で、竹下派は茂木敏充外相(64)が出馬を狙っていて、若手から待望論が出ています。ただ竹下派も半分くらいは「菅さんの方がいいんじゃないか」という意見があり、今調整中ですので、仮に茂木さんが出馬しないで菅さんということになると、さらに菅さんに乗るという構図が見えてきます。

木村拓也アナウンサー:
茂木さんが出馬するかしないかでも、情勢が変わってくるということですね。

緊急で行われる自民党総裁選とは?

木村拓也アナウンサー:
今回の自民党総裁選は日本の総理大臣、リーダーを決めていくということになります。
その方法・方式というのがやはり気になるところです。

佐々木恭子アナウンサー:
自民党の総裁選投票権があるのは、自民党の国会議員394人と、全国の党員およそ108万人なんです。

本来ですと、この国会議員の票そして党員票。この党員票というのは得票数によって比例配分で配分されるものなんですけれども、この合計2つを合わせて争われるんです。これが通常の場合です。

今回、執行部は緊急なんだとしています。ですから、国会議員の394票と都道府県連の代表の141票の両院議員総会で、決めていこうという見通しを出しているんです。
しかし、この方針に対しまして、石破さんや小泉進次郎さん若手議員たちは、「広く党員の声を反映してほしい」「開かれたものになってほしい」とそういった声を上げています。


佐々木恭子アナウンサー:
総裁選をどんな形で行うのかは、9月1日に決められる予定になっています。総裁選(両院議員総会)は9月14日に行われる予定で、それを受けて、17日の臨時国会で新首相が誕生する流れになります。


木村拓也アナウンサー:
緊急の総裁選の場合になると、石破さんが不利というふうにも言われています。いわゆる「石破外し」というような意図もあるのでしょうか?

フジテレビ政治部・高田圭太デスク:
「石破さんにあまり有利な状況にしたくない」というのは根底にあるとは思うのですが、菅さんが圧倒的に有利に見えるこの状況で、仮に今後ハプニング的に石破さんがぐっと伸びることがあるとしたら、仮に緊急の総裁選の方式になっても、都道府県の141票を決めるには都道府県ごとに予備投票といって事実上の党員投票も行う。その1位になった人に3票全部あるいは比例配分するといった方式をとることもありえまして、石破さんがそこでもし圧勝した場合は、この議員票の通りにならない可能性というのも生じてくるかもしれません。


木村拓也アナウンサー:
現在の情勢を見ますと、菅官房長官が一番抜けているというような状況にも見えますが、この後情勢が変わってくるかもしれません。誰がなったとしても、新型コロナの問題もありますし、我々の生活にとても近いということを改めて感じる必要があると思います。

(「Live News it!」8月31日放送分より)

(FNNプライムオンライン8月31日掲載。元記事はこちら

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