全国のパン屋から“焼きたて”がオフィスに届く! 150種類以上の味を楽しめる「パンのサブスク」が人気

経済・ビジネス

  • 会社に毎月本格パンが届く「オフィス・パンスク」
  • 焼きたてを冷凍配送し食べる時にレンジで温める
  • 代金は福利厚生で半額・パン屋にもメリット

都心と地方をパンで結ぶ

発酵バターを使用した中身がぎっしり詰まったメロンパンに…


2種類のチーズがとろけるハムマヨネーズパン。


全国各地で作られたパンがオフィスで手軽に食べられる、“おいしい福利厚生”の正体を取材した。

株式会社ONE COMPATH 戦略人事室 WSG・小池美季さん:
「オフィス・パンスク」というサービスを導入しています。


東京・港区のIT企業が取り入れている「オフィス・パンスク」は、会社のオフィスに本格パンが毎月届く、パンのサブスクリプションサービス。


これらのパンは、提携している全国30軒以上のパン屋で作られた150種類以上の中から、月替わりで届く。(カフェプラン 月額3万円~)


それぞれのパン屋で作られたパンは、運営会社の「パンフォーユー」が独自で開発した袋に焼きたての状態で密閉し、冷凍。そして、冷凍の状態のままオフィスに届く。食べる前に電子レンジで40秒間温めるだけ。


従業員:
ハズレがなくて楽しみ。いつもメニューが変わるんですけど、ヘルシーなものだったり、パン屋さんのパンという感じがして、すごくおいしいし、いいと思います。


代金は福利厚生で半額

通常、パンは1つ200円だが、この企業では福利厚生として半額を負担しているため、1つ100円で購入することができる。


当初は健康経営のために導入したというが、思わぬ効果もあったという。

株式会社ONE COMPATH 戦略人事室 WSG・小池美季さん:
例えば、パンが納品された時は、社内のSNSで「今月はこんなメニューですよ」といった内容をアップすると、反応がすごくあったりとか。パンをきっかけにしたコミュニケーションとか、そういった話題が増えてきているイメージがあります。


パン屋にもメリット

うれしいのは、企業だけではない。

オフィス・パンスクの立ち上げから提携している、神奈川・横浜市の「BAKERY ABE(ベーカリーアベ)」。このサービスへ参加することで、挑戦がしやすくなるという。


「ベーカリーアベ」・阿部将史さん:
定期的に発注が来るというのは、とても個人のパン屋にとってはありがたいこと。どうしても売り上げが低迷してくると、商品を絞って、売れるものだけ、利益率がいいものだけになってくる。(このサービスで)こういうものをやってみよう、ああいうものをやってみよう、というのができるようになってくる。


導入している企業と町のパン屋さんの双方にメリットが生まれる、オフィス・パンスク。運営しているパンフォーユーの代表は、町のパン屋さんにこだわりたいという。

パンフォーユー・矢野健太代表取締役:
都心部で働くオフィスワーカーは、パン屋のパンを買う機会がなかなかないということに気付いて。こんなにおいしいものを冷凍で、添加物が少なく展開することができるのであれば、いろいろなお客さんに喜ばれるんじゃないかと。


パンフォーユー・矢野健太代表取締役:
オフィス向けから始めて、今は個人向けも展開していますが、あらゆるニーズに対して町のおいしいパンを必要とするお客さまに展開することを考えています。


「パン屋が地方に移住する」

三田友梨佳キャスター:
コミュニティデザイナーで「studio-L」代表の山崎亮さんに伺います。パンのサブスクをどうご覧になりますか?

コミュニティデザイナー・山崎亮氏:
おいしそうですね。利用者側としてみれば、混雑したお店に行かなくて済む。それから、安くておいしいパンがみんなで楽しめるということになる。

一方で、参加しているパン屋としては、おいしさを損なわないような冷凍技術を使って地方で作ったパンでも都市部に届けることができるので、そういった意味では、お店を地方に移すという選択肢にもつながるのではないかと思います。


三田友梨佳キャスター:
地方と都市をつなぐ新しい仕組みがあると、お店をどこに置くかの選択肢が増えますよね。

コミュニティデザイナー・山崎亮氏:
そうですね。新型コロナのことがあって、山の近くや海の近くといった場所に住んで働くというビジネスマンが出てきている印象がありますが、なかなかそういった形に踏み切れない業種の代表格が飲食店だったのではないかと。

飲食店は、人口が多い都市部から離れるのが難しかったんですが、今回の試みを使うと、地方から都市にパンを供給することができる。さらに地方だと新鮮な材料も入りますから、総菜パンなんかは結構良いのではと思います。

また、固定費も下げることができるので、「パン屋が地方に移住する」ことが考え始められるのではないかと思います。こういったサービスは、パンだけでなく、ほかの飲食店でも可能になるのではないかと思って期待を持って見ています。

三田友梨佳キャスター:
パン屋にとってはさらに可能性が広がるでしょうし、素敵なパン屋さんは全国にありますから、どこにいても楽しめるというのは利用する側にとっても嬉しいですね。

(「Live News α」9月2日放送分)

(FNNプライムオンライン9月3日掲載。元記事はこちら

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