新幹線も九州から事前避難 手厚い備えで被害を軽く

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九州各地に大きな被害をもたらした台風10号。

9月8日午後4時現在では、死者2人、重軽傷者は111人、4人が今も安否不明となっている。

また、一時47万戸に及んだ停電は、4万8,000戸以上が停電のままだが、梶山経産相は「9日中にはほとんど解消する見通し」だとしている。

「特別警報級」と予想され、気象庁も緊急会見を何度も行うなど異例の対応で臨んだ今回の台風10号では、被害を最小限に食い止めるため、各地でさまざまな取り組みがあった。

佐々木恭子アナウンサー「熊本・人吉市では、県と連携したバスで32人が熊本市に広域避難した。さらに、熊本市では初めてペット避難所が『アクアドームくまもと』に開設され、イヌ・ネコ・ウサギなど170匹以上が避難した。JR西日本の取り組みとしては、福岡にあった山陽新幹線、約30編成の一部を広島市、岡山市など福岡県外に避難させた。また、鹿児島・十島村では自衛隊ヘリによって、約3分の1の島民が事前に避難した」

防災システム研究所所長・山村武彦氏「最初のころ、特別警報級といわれた台風10号だが、きちんと対策がとられていて、日本人ってすごいなと思う。台風が来るたびに学習していって、次に生かすことができている」

加藤綾子キャスター「ただ、ほかの自治体では問題も起きている。大分・日田市内の避難所では、通常210人の受け入れ人数を新型コロナウイルスの影響で半数以下の98人に減らしていたので、避難所が満員に。入れない人を別の避難所に案内するという事態が起きた」

防災システム研究所所長・山村武彦氏「新型コロナウイルスの緊急事態宣言が発表されたときに、同時に避難所に新型コロナ対策をするように、避難所を増やすように通達がいったが、500を超える地域で満員になってしまった。なおかつ受け入れ体制としても、きちんと段ボールベッドや間仕切りができたところもあったが、それが及んでいないところもあって自治体格差、避難所格差がひどかった。今回のことをきちんと検証して次の災害に生かしてほしい」

フジテレビ風間晋解説委員「これまでは避難する人の絶対数が少なかったから、避難所のキャパの問題が表面化しなかっただけだと思う。10万人に避難勧告を出しながら、10万人を受け入れる準備がなかった。この教訓を改善につなげてほしい」

コメンテーター・佐々木かをり氏「今回見ていると、防災グッズが売り切れたり、個人の意識はものすごく高くなっているが、避難場所の確保など自治体の方の意識がまだ追いついていない」

加藤綾子キャスター「そこを改善していかないといけない」

(FNNプライムオンライン9月8日掲載。元記事はこちら

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