「サンマ塩焼き」は「アジフライ」 深刻な不漁続きで打開策

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カラッと揚げたアジフライ。
ふっくらとやわらかい身が楽しめる、人気の味。

家庭の献立をイメージした定食を提供する大戸屋では、期間限定で、天然の真アジを使ったメニューの販売がスタートした。

来店客からは「おいしいよ。歯触りがいいよね、サクサクとして」、「ジューシーでおいしい」などといった声が聞かれた。

お客さんの評判も上々のこの真アジ。
実は、ある魚の代わりとして登場したメニュー。

大戸屋HD 広報・岩熊英一さん「本来この季節は、生サンマを提供していたが、サンマの漁獲量が非常に厳しい状態。サンマに代わる新しい食材をということで、真アジを選んだ」

それが、2020年7月の初水揚げでは記録的な不漁となり、1尾およそ6,000円と過去最高値がついたサンマ。

漁獲量は年々下がり、将来的には、幻の魚になる可能性が取りざたされている。

それに対し、長崎県産の真アジは、1尾あたり80円から120円と、実にお手頃。

秋を迎え、身も厚く脂ののった食材で勝負に出た。

今、不漁による逆風に、新たな打開策で活路を見いだそうとする飲食店が増えている。

11日、東京・原宿にオープンしたレストラン「Sincere BLUE」もその1つ。

シェフ「これが、中にスズキを詰めたパイ焼きですね」、「(これが不漁の打開策になるのか?)そうですね。中にサステナブル・シーフードを詰めて、焼き上げている一品になります」

サステナブル・シーフードとは、“海のエコ”を合言葉に、必要な分だけ魚をとる漁や、養殖によって流通する魚介類のこと。

例えば、こちらの銀ザケは、天然物ではなく宮城県の養殖場で育ったもの。

冷凍で仕入れることで、素材そのものの味を提供できているという。

Sincere BLUE・吉原誠人シェフ「環境とか漁獲方法、海を汚さないとか、すごく細かくルールづけをして、それをクリアした認証をえた魚が、いわゆる『サステナブル・シーフード』と呼ばれる魚」

現在、サンマのほかにも、サケなど多くの魚の漁獲量が、年々右肩下がり。

そこに歯止めをかけ、この先もずっと魚を食べ続けるうえでは、サステナブル・シーフードを積極的に選んで食べていくことが、さらに重要になるという。

Sincere BLUE・吉原シェフ「僕たちが今、食べられているおいしい日本の魚たち、特に国産の物を未来に残せれば、いわゆる成功というか、日本の豊かな海を取り戻せたらいいなと思う」

厳しい現状をチャンスに変える飲食店の取り組みは、今後、さらに活発化する見通し。

(FNNプライムオンライン9月11日掲載。元記事はこちら

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