意思決定を豊かに クラウドカメラが導くミライ

経済・ビジネス 技術


働く人に役立つプラスαな考え方に注目する「αism」。

複数の現場を遠くから見守り、声をかけ、記録も残せる。

東京スカイツリーのほど近くの工事現場。
作業員の胸元には、「ウェアラブルカメラ」が。

その先に映る作業現場のニューノーマルとは。

ゼネコン大手、大林組の会議室。
ここで今、新たな取り組みが行われていた。

工事の様子をモニターで確認するのは、本来現場で指揮を執るはずの熟練技術士の高橋寛さん。

高橋さんにとって現場の目となっているのが、デジタルコンシェルジュと呼ばれる、現場担当者が胸元に着けたウェアラブルクラウドカメラ「セーフィーポケット」。

大林組 土木本部 i-Conセンター 現場支援第一課・高橋寛課長「銅矢板、ずっと打ってあるが、出っ張りが出てますよね?」

現場「この黄色の...」

大林組 土木本部 i-Conセンター 現場支援第一課・高橋寛課長「黄色いのは、安全のためにキャップかぶせてるのかな?」

高橋さんはこの日、3つの現場をモニタリング。

大林組 土木本部 i-Conセンター 現場支援第一課・高橋寛課長「離れたところ、離れたところ、ソーシャルディスタンスを確保した中で、テクニカルな話ができるところは大きい」

新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、現場での密なコミュニケーションができない中で、遠隔で指示を出せるこのシステム。

さらに、クラウド上に映像や音声を保存できる機能は、これからの時代、大きな役割を果たすという。

大林組 土木本部 i-Conセンター 現場支援第一課・高橋寛課長「“見えることを残せる化”ということが大きい。熟練技術者の伝承がうまくいかないことが課題になってくる。熟練技術者の足跡を、慣れてない者がそれで勉強する機会が作れると思う」

こうしたクラウドカメラ。
作業現場以外でも活躍の幅を広げつつある。

多くのチェーン店を抱える飲食店では、リモートでの衛生管理。
記録された映像から商品の提供時間を算出し、オペレーションや接客の改善に利用。

そして小売店やオフィスでは、映像をクラウド上で解析し、来訪者数や年齢、性別などの属性データを取得し、マーケティングに活用できるという。

このクラウドカメラがもたらす未来について、システムを開発したセーフィー・佐渡島隆平社長は「家から街まであらゆるところにカメラがあり、クラウド化されるとデータ化できる。例えば、今ここで座って話しているが、実際、今(最寄りの)五反田駅の状況がどうなっているかわからない。それは自分が第1の目で見ているからわからない。第3、第4、第5の目がしっかりと自分をサポートしてくれれば、今電車が止まっているということであれば、もう1杯ここでお茶を飲んでいこうとか、違う意思決定が皆さんそれぞれできる。人の意思決定をより豊かにしていくことが、われわれの映像から未来をつくるというビジョン」と話した。

(FNNプライムオンライン9月12日掲載。元記事はこちら

https://www.fnn.jp/

[© Fuji News Network, Inc. All rights reserved.]

FNNニュース