空き店舗で日替わり弁当 生まれた価値とは

経済・ビジネス


働く人に役立つプラスαな考え方に注目する「αism」。

料理好きが、お店を開くための1歩をアシストする新たな試みとは。

厨房(ちゅうぼう)に立ち、手際よく料理を作る女性。
おまつさんが作ったのは、野菜がたっぷり入った30個のしょうが焼き弁当。

およそ30分で、すべてのお弁当が完売に。

大盛況のこのお店は、日替わりで作り手と献立が変わるお弁当屋さん。
そのサービスが生んだ新たな価値とは。

東京都内のお弁当屋さん「smallkitchens」。

ここでは、料理好きの挑戦を支える仕組みを提供している。

株式会社Gifukuru代表取締役・箕浦恒典さん「料理が得意な作り手さんと、お昼にあいている店舗をマッチングさせる。働いている人でも月に1回や2回、自分の料理を出せる場所があればいいと思い始めた。ハードルがあって、自分の料理を売りたいが、売れてない人たちに最初の半歩を踏み出す場所として使っていただけるとうれしい」

調理・販売する場所は、昼間使われていない店舗。

作り手は、料理を販売する機会を得ることができ、店舗は空き時間に収入を得ることができるという仕組み。

この日、料理を作っていた、おまつさんは料理を提供できる以上のメリットを感じている。

作り手のおまつさん「お客さんとも話せるし、(作り手同士で)これはどう作るのとか聞けるので、自分の料理の知識も増えて、集客の仕方の勉強にもなる」

料理を提供する中で、作り手同士の情報交換や、店舗を持つうえでの知識を学ぶことができたという。

また、場所を提供しているオーナーも...。

テナワン代表取締役・石田竜一さん「ビルの路面が閉まってるのと開いてるのでは場の活気が全然違う。(お弁当は)毎日のことなので、コロナでも関係なく人が来るのがいい。不動産の価値を上げる効果もあると思う。ほかにも場所があればお願いしたい」

お弁当を求めて人が集まることで、普段、アート展示などを行っているビルに活気が生まれ、人が集まる場所に変わったという。

さらに、サービスを提供する中で、運営会社も予想していなかった新たな価値に気がつくことができたという。

株式会社Gifukuru代表取締役・箕浦恒典さん「みんな食べるし(お弁当は)つながりのきっかけになれる。お弁当を通じて会話や笑顔が生まれる瞬間は、やっていく中ですてきだと気づいた。そういう場所を各地域に作りたい」

おなかを満たすお弁当が作った“つながりの輪”。

これからは、関わる人の心を満たす存在にもなりそう。

(FNNプライムオンライン9月22日掲載。元記事はこちら

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