座間9人殺害 帰らぬ娘よ 「家出したままの感覚」父語る

社会


30日、東京地裁立川支部で開かれる注目の裁判員裁判。

被告として法廷に立つのは、2017年、神奈川・座間市の自宅アパートで男女9人を殺害した罪などに問われている白石隆浩被告(29)。

この事件は、犠牲者の多さや、その猟奇性で世間を震撼(しんかん)させた。

白石被告は、SNSでの自殺に関するやり取りなどを通じて知り合った女性8人と、女性の交際相手の男性1人を殺害した強盗・強制性交殺人などの罪で起訴されている。

仏壇の遺影に手をあわせる男性。

当時17歳の女子高生だった娘は、福島から神奈川に向かい、命を落とした。

30日の初公判を前に、父親がFNNの取材に心境を語った。

犠牲となった女子高生の父親「(娘が)亡くなったということは、自分の中ではわかっているけど、そうは思っていない。まだ家出したままって感覚かな。亡くなったって意識持ってたら、つらくて生きていけないでしょ」

自宅には、娘のアルバムが年代別に整理されて並んでいた。

犠牲となった女子高生の父親「こうやって誕生日にケーキやるでしょう。ろうそくを立てるのが好きなんだよね、自分の数だけ」

父親は白石被告の裁判が始まっても、気持ちは変わりないと話す。

犠牲となった女子高生の父親「相手の裁判関係ないもん。どうなろうと、そんなことに一喜一憂するとか、喜怒哀楽も何もないよ、そんなこと意識しないよ。意識して(娘が)戻ってくるならいくらでも意識するけど」

FNNは、2019年から2020年にかけて、複数回にわたって拘置所で白石被告と面会した。

白石被告は、「普段はもっぱら本を読んでいる。漫画とか小説とか。本を読んでご飯を食べて、漫画を読んでいると1日が終わる」と話していた。

2019年3月に面会した際には、上下黒のスエット姿で髪は肩まで伸びていた白石被告。

雑談には笑顔で応じたものの、事件については金銭を要求し、何も話さなかった。

30日から始まる裁判で、白石被告の弁護側は、被害者から殺害の同意を得ていたとして、承諾殺人罪が成立していると主張する方針。

承諾殺人罪は殺人に比べて量刑が軽くなる。

被害者の承諾の有無が大きな争点になるとみられるこの裁判で、白石被告自身は何を語るのだろうか。

(FNNプライムオンライン9月29日掲載。元記事はこちら

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