「適切に対応」首相 任命拒否 野党 追及強める構え

政治・外交


科学者らの政策提言機関・日本学術会議をめぐり、菅首相が一部の候補者の任命を拒否した問題で、野党は経緯などについて政府を追及した。

菅首相は記者団に、「法に基づいて適切に対応した」と説明した。

菅首相は記者団の問いかけに、「(日本学術会議の6人を任命除外した理由は? 会見などで説明しないのか?)法に基づいて適切に対応した結果です」と答え、任命に問題はないとの認識を示した。

一方、野党は2日午前、任命を拒否された学者や政府の担当者を呼んでヒアリングを行った。

任命を拒否された早大大学院・岡田教授は「これは今後の学術にとって、大変大きなゆがみをもたらすと思う。学術を理解していない方のやり方と思う。あってはならないし、きちんと説明していただかないと」と述べた。

任命を拒否された立命館大・松宮教授は、「内閣総理大臣は任命権はあるが、任命拒否権は事実上ない」と述べた。

この中で野党は、日本学術会議が推薦した候補者105人中6人が任命されなかった理由や、経緯について質問したが、政府の担当者は人事に関わるとして答えなかった。

加藤官房長官は、任命のあり方に問題はないとの認識を強調した。

加藤官房長官は、「専門的領域での業績のみにとらわれない広い視野に立って、総合的俯瞰(ふかん)的観点からの活動を進めていただく必要があるということから、またあらためて、もう1回推薦の仕方を変えた。それらをふまえて今回、まずは日本学術会議から出していただいた推薦名簿、これをベースに私どもとして任命を行った、こういう経緯です」と述べた。

この問題をめぐっては、政府与党内からも影響を懸念する声があがっていて、10月下旬に始まる臨時国会でも大きな争点になるとみられる。

野党は、政権に批判的な学者が意図的に外されたのであれば、憲法の学問の自由に反すると反発していて、追及を強める構え。

(FNNプライムオンライン10月2日掲載。元記事はこちら

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