菅首相判断で6人任命拒否 大臣らは微妙に言葉選び...

政治・外交


菅首相が日本学術会議の会員候補6人を任命しなかった問題。

6日の閣僚会見では、あの大臣らも微妙に言葉を選んで答えていた。

小泉環境相「首相は、就任前後から盛んに言われているのは、前例踏襲の打破です。問題提起をされる姿勢に対して、わたしは否定されるべきではない」

河野規制改革相「所管の大臣に聞いてください。所管の大臣にお聞きください」

日本学術会議の会員は、会議側が推薦した学者を、首相がそのまま任命することが慣例となってきた。

これを菅首相は覆し、6人の任命を拒否した。

これについて5日、菅首相は「日本学術会議は政府の機関であり、年間10億円の予算を使って活動していること。また、任命される会員は公務員の立場になるということ。推薦された方をそのまま任命してきた前例を踏襲して良いのか考えてきました」と、6人の任命拒否は、自らの判断だったことを明らかにした。

ところが、肝心の拒否した理由については、「まさに総合的、俯瞰(ふかん)的活動を確保する観点から判断をした。これにつきる」と詳細を明らかにしなかった。

この問題をめぐっては、ネット上で任命拒否の撤回を求める署名が始まっている。

すでに11万を超える署名が集まった。

署名した1人が、タレントのラサール石井さん。
自身のツイッターで明らかにした。

また、俳優の豊原功補さんらも、「理由の説明もなく、では、誰だっておかしいよとなります」と抗議の投稿をしている。

さらに、「万引き家族」などで知られる是枝裕和監督は、映画に携わる22人の有志と連名で抗議声明を出した。

22人の映画人有志による抗議声明「この問題は、学問の自由への侵害のみに止まりません。これは、表現の自由への侵害であり、言論の自由への明確な挑戦です。今回の任命除外を放置するならば、政権による表現や言論への介入はさらに露骨になることは明らかです。もちろん映画も例外ではない」

野党側も批判を強めている。

立憲民主党・枝野代表「総合的とか俯瞰的とか、まったく何の説明にもなっていない」

野党は6日、政府へヒアリング。

政府側から提出された資料には、推薦者の名簿があり、任命を拒否された、あの6人の名前が黒塗りされていた。

また、一緒に提出された決裁文書には、菅首相や加藤官房長官などのはんこが押されていた。

一方、政府が示した文書では、内閣府が2018年に、「首相は推薦通りに任命する義務はない」との見解をまとめていたことがわかった。

また、自民党内からは、学術会議に問題ありと菅首相の援護射撃も。

自民党・世耕参院幹事長「自分の同じ学会の後任を指名しているということが、本当に日本学術会議の総意としての推薦になるのかどうか、ここははっきり言って、疑念があると言わざるを得ませんし」

この問題は、7日に開かれる国会の閉会中審査でも議論が行われる。
 

(FNNプライムオンライン10月6日掲載。元記事はこちら

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