ブラックホールの謎に“光” アインシュタインも驚く証明

科学 国際


ノーベル物理学賞、2020年は宇宙の謎、ブラックホールの研究者3人に決定した。
いったいどんな偉業を成し遂げたのか。

カメラに笑顔を向ける女性は、2020年のノーベル物理学賞に選ばれた1人、アメリカのアンドレア・ゲズ教授。

彼女を含め、2020年の受賞者は、イギリスのロジャー・ペンローズ名誉教授に、ドイツのラインハルト・ゲンツェル博士の3人に決定。

6日夜の発表では、肝心の受賞者に連絡がつかないトラブルもあった。

それもそのはず。

アンドレア・ゲズ教授「とても驚いた! すでに寝ていたので」

3人が研究していたのは、暗い闇と大きな謎に包まれた、ブラックホール。
2019年、日本の国立天文台を含む国際的な研究チームが、史上初めてその姿をとらえたことでも話題になった。

では、今回受賞することになった3人は、どのような成果を挙げた研究者なのか。

取材班は日本科学未来館に向かい、さまざまな研究成果を解説している科学コミュニケーターに聞いた。

日本科学未来館 科学コミュニケーター・片平圭貴さん「ペンローズ博士は、理論的な研究をされていた方。ゲンツェル博士とゲズ博士は、ブラックホール観測の研究」

実は、一般相対性理論で、ブラックホールの存在を予測したアインシュタインも、後の論文では、この宇宙に存在しないと結論づけた。

しかし、今回の受賞者の1人・ペンローズ名誉教授は、ブラックホールが存在し得ることを数学的に証明。

アインシュタインですらないとしたものを、あると証明した。

ではいったい、どこにあるのか?

そこで登場するのが、残る受賞者のゲンツェル博士とゲズ教授。
世界最大級の望遠鏡を使って、わたしたちの住む天の川銀河の中心に、ブラックホールがあるという証拠をつかんだ。

2019年、日本人を含む研究グループが、世界の8つの望遠鏡を同時に使うという、いわば地球サイズの望遠鏡で、別のブラックホールの姿をとらえたのは、彼女たちの研究成果が土台になっている。

国際チームでブラックホールの姿をとらえた本間教授も、先人の偉業をたたえたうえで、研究のさらなる発展に期待を示した。

国立天文台・本間希樹教授「彼らの研究がなければ、僕たちのブラックホールの直接撮影は存在していなかったと思う。次の世代の人たちも、ぜひ頑張ってほしいと思う」

(FNNプライムオンライン10月7日掲載。元記事はこちら

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