農水省 少額飲食対象外に GoToイート“錬金術”で

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新型コロナで影響を受けた飲食店を支援するGoToイート。

その制度を逆手に取った、“錬金術”ともいわれる行為に政府が待ったをかけた。

8日、東京都で確認された新型コロナウイルスの新規感染者は248人。
5日ぶりに200人を上回った。

一方、重症者は、7日から2人減って22人だった。

このほか、埼玉県で44人、大阪府で49人など、全国であわせて624人の感染が確認され、3人の死亡が発表されている。

こうした中、千葉県では、GoToイートの柱の1つ、プレミアム付き食事券の電子クーポンの販売が8日から始まった。

千葉市内のレストランでは、早速ランチで電子クーポンを利用するお客さんが。

GoToイート利用者「勇気がなくて1万円(のクーポン)にしたけど、とりあえず使ってみて」

一方、オンライン予約で、夕食の場合1人1,000円分のポイントが受け取れるポイント事業では、数百円の注文だけでポイントを稼ぐ、錬金術なる利用法が問題に。

特に低価格が売りの居酒屋「鳥貴族」で、税込み327円の焼き鳥だけを注文し、1,000円分のポイントとの差額673円を稼ぐという手法が“トリキの錬金術”などと呼ばれ、ネット上で広がったのだ。

家族3人で2店舗をはしごして、“トリキの錬金術”を行った人は「2店目は普段ならまずやらない。(使った金額は)1件目でたしか2,000円、2件目で3,000円強。GoToイートでは(家族3人で)6,000円(のポイント)です。差し引きの計算だけいうと、たぶん800円以上。お得感は非常にありました」と話した。

一方、店側は、予約サイトに手数料を支払う必要があるため、錬金術が横行すれば収益を圧迫するおそれも。

そこで、「鳥貴族」では8日以降、準備が整った店舗からGoToイートの対象となるオンライン予約を1,635円などのコース料理に限定することを決めた。

さらに、農林水産省も対策に乗り出した。

農水省の会見「オンライン飲食予約事業者と協議の上、付与ポイント未満の利用を抑制する手段を各飲食店にとってもらう」

付与されるポイントの金額未満の利用ができないようにするよう、予約サイトの事業者に指示。

飲食店には、席のみの予約に一定の要件を設けることや、コースのみの予約にするなどの対応を求めた。

三田友梨佳キャスター「フジテレビ解説委員・風間晋さんに伺います。このニュース、どう見たらいいんでしょうか?」

フジテレビ解説委員・風間晋「GoToイートが実際に始まるまでの間、その使い勝手を本気で考えていたのは、いわゆる“錬金術師”だけなんじゃないかと、そんなふうに考えてしまいました。GoToキャンペーンを総合企画したのは、経産省、そしてその委託先。それから委託費が巨額すぎて、分割されたあとにGoToイートを引き継いだ農水省も、それから間に入り込んだ予約サイトも、支援と言いながら、実は、誰も飲食店の苦境実情というのを真剣に考えていなかったんじゃないかなと思わざるを得ないですよね。とにかくインパクトのある予算額と特典金額。これだってことで、飲食店が食い物にされるような制度設計が見逃されてきたというふうに僕は思うんです。国民は、損得勘定で動くという役人の発想を直さない限りですね、役人は“錬金術師”に出し抜かれることになってしまうんじゃないかと思います」

三田キャスター「そういうことですね。本来救済が必要なのは飲食店ですから、その飲食店に1番に寄り添った制度であってほしいと思います」

(FNNプライムオンライン10月9日掲載。元記事はこちら

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