新潟県にある“神殿ロード”が神秘的と話題…どんな目的で作られたもの?県観光協会に聞いた

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  • 新潟県のある風景が「神秘的」と話題
  • 神殿のように見える造形物は「スノーシェッド」
  • 場所や見どころを県観光協会に聞いた

新潟県の“ある風景”が「神秘的」と話題

新潟県の“ある風景”がTwitterに投稿され、いま「神秘的」だと話題になっている。

新潟の無限に続くように思える神殿ロードは、あまりに美しすぎるので保護すべき…! もともとは鉱山から鉱石を運ぶための鉄道が敷かれていたのだが、廃線後は道路に置きかえられスノーシェッドだけが残された。天井部は当時の蒸気機関の煙によって黒く煤けており、刻まれた歴史があちこちに残存する。

このように投稿をしたのは、えぬびー!(@enuenuenubi)さん。

神殿のような造形物の隙間から光が差し込んでいる神秘的な風景の画像を「新潟の無限に続くように思える神殿ロードは、あまりに美しすぎるので保護すべき…! 」というコメントとともに紹介。

場所や神殿のような造形物については「もともとは鉱山から鉱石を運ぶための鉄道が敷かれていたのだが、廃線後は道路に置きかえられスノーシェッドだけが残された。天井部は当時の蒸気機関の煙によって黒く煤けており、刻まれた歴史があちこちに残存する」と説明している。

苔が生えているのかうっすら緑色にも見える造形物は、まるで異世界に紛れ込んだかのように神秘的で、約3万4000いいね、約1万1000リツイートがされるほどの注目を集めている。(10月12日現在)

そこで気になるのが、この神秘的な場所が新潟県のどこにあるのか? また、神殿のような造形物は「スノーシェッド」だというが、これは何なのか?

投稿者のえぬびー!さんに話を聞いた。

神殿のような造形物は「スノーシェッド」

――この場所は新潟県内のどこにある?

こちらは、「赤谷鉱山」付近です。赤谷鉱山に続く鉄道が廃線になった後、自動車を通せるよう道路にした場所を撮影したものです。


――神殿ロードと表現しているものは何?

「スノーシェッド」です。

雪崩から道路、線路を守る屋根のようなものです。車を通すため線路は除かれたようですが、スノーシェッドは当時のままのものが残っております。

「非日常的で幻想的な佇まいに美しさを感じる」

――ツイートの写真はいつ撮った?

2020年8月半ばの昼頃になります。


――この場所には普通に人が立ち入ることができ、歩くこともできる?

一般道路なので特に問題なく入ることは可能です。ただ、中は車が対向できない程度の幅しかないので、交通の邪魔にならないように注意が必要です。


――このスノーシェッドのどのようなところに美しさを感じる?

非日常的で幻想的なその佇まいです。具体的にいえば、整然と並ぶ煤に覆われた古めかしいアーチ。

周辺の木々の色合いが射しこみ、優しい緑色に染まる姿。誰もいない静かでゆったりとした空間。それらが混ざり合い、このように古代の神殿を思わせる美しい景観ができているのだと思います。

(画像:えぬびー!さん)
(画像:えぬびー!さん)

「今の姿がそのまま続いてくれることを望んでいる」

――このスノーシェッドを保護すべきと思うのはなぜ?

これに関しましては、ツイートする際インパクトある文言として「保護すべき」という言葉を用いただけで、特に本心から保護すべきとは思っておりません(笑)。

個人的には現状の姿を維持してくれることが1番だと思いますので、壊すこともしなければ、妙に手を加え観光地化させるようなこともしない、今の姿がそのまま続いてくれることを望んでおります。

スノーシェッドは4つある

「神秘的」と話題となっている、このスノーシェッド。 観光という視点では、どのような見どころがあるのか?

新潟県観光協会の担当者にも話を聞いた。

――この場所は何?

新発田市の「新潟県道335号 滝谷上赤谷線」にある、通称「東赤谷連続洞門」と呼ばれる場所です。加治川治水ダムまで続く山道の途中に、4つのスノーシェッド(洞門)があります。

スノーシェッドというのは、トンネルとは違って、山から落ちてくる雪を防ぐために作られた線路や道路の屋根みたいなもの。赤谷鉱山があった頃に蒸気機関車が走っていた赤谷線という鉄道が廃線になり、その後に自動車道路ができたようです。

スノーシェッドもその頃の名残と聞いています。

スノーシェッドの見どころを紹介

――スノーシェッドの見どころは?

1つめのスノーシェッドは、蒸気機関車による真っ黒な煤の跡が残っています。

(画像:新潟県観光協会)
(画像:新潟県観光協会)

左手からは外の光が差し込んでいて、季節や時間によって光の色が緑や黄色に変わるのが見どころです。

左手の隙間から下を覗き込んでみると、きれいな川が流れる渓谷を見ることもできます。

(画像:新潟県観光協会)
(画像:新潟県観光協会)

2つめのスノーシェッドは、1つ目に比べるとやや広い印象があります。

(画像:新潟県観光協会)
(画像:新潟県観光協会)

3つめのスノーシェッドは、渓谷の緑が中を染め、神秘的な光景を作り上げています。

(画像:新潟県観光協会)
(画像:新潟県観光協会)

4つめのスノーシェッドを過ぎると、渓谷に橋が架かっています。

そのすぐ横には、廃線になった鉄道の鉄橋の名残を見ることができます。

(画像:新潟県観光協会)
(画像:新潟県観光協会)

そして、そのまましばらく進むと、加治川治水ダムに到着します。

(画像:新潟県観光協会)
(画像:新潟県観光協会)

冬の閉鎖期間などを除いて、出入り可能

――この場所はいつでも出入りできる?

冬の閉鎖期間や補修工事による通行止め期間を除いて、出入りできます。

9月14日~10月31日までは、スノーシェッドの補修工事のため、時間指定による全面通行止めとなっています。月曜日~土曜日の8時40分~16時30分は通行止めとなっていますが、日曜日は通行可能です。

(画像:新潟県観光協会)
(画像:新潟県観光協会)

投稿者のえぬびー!さんは「あまりに美しすぎるので保護すべき」と、この場所の保護を熱望していたが、新潟県・新発田地域振興局の担当者によると「基本的には必要な修繕などを実施しながら、できる限り、維持管理していく予定」だという。

基本的には保護される予定の「東赤谷連続洞門」。冬の閉鎖期間や補修工事による通行止め期間ではない時期に訪れ、その神秘的な風景を体感してみてはいかがだろうか。

(FNNプライムオンライン10月12日掲載。元記事はこちら

https://www.fnn.jp/

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