紅葉の季節を迎えた台風の被災地…丸森町 観光の復興へ 新しい取り組みも【宮城発】

社会 旅と暮らし

  • 東日本台風から1年。いなか道の駅の今
  • 「いも煮舟」のシーズンだが…
  • 丸森町を覚えていてほしい…産地直送便

東日本台風から1年。宮城県丸森町では川の氾濫や浸水により、町内の観光施設などに61億円の被害を受けた。新型コロナウイルスの影響もあり復興に向けた模索が続いている。

いなか道の駅 やしまや 八島哲郎さん(58):
カキの収穫と干し柿づくり。カキむきのタイミングは色づきと寒さ


赤く色づき始めた丸森町耕野特産の柿。農産物直売所「やしまや」の八島哲郎さんは、今年の干し柿づくりを前に、柿の木の手入れに余念がない。

八島哲郎さん:
台風のあと、丸森の干し柿に興味を持つ人が増えて引き合いが強い


町の特産品を販売する「やしまや」。この時期は旬を迎えた野菜や果物が所狭しと並ぶ。


去年10月、東日本台風による阿武隈川の氾濫で「やしまや」も浸水被害を受けた。常連客の助けも借りて、店は1カ月半で再開。この1年は、無我夢中で過ごした。


八島哲郎さん:
あっという間の1年で、目の前のことをこなすだけで、1年経ってしまったという感じ


台風から1年。復旧は少しずつ進んでいたが…

丸森町の人気観光スポット「阿武隈ライン舟下り」。観光船を運航する佐藤勝栄さん。


丸森町観光物産振興公社 佐藤勝栄 理事長:
この観音像は10日くらい前に、クレーンでつって台座に乗せてもらった


阿武隈川は、東日本台風の被害で川沿いの景色が一変しました。台風から1年。復旧は少しずつ進んでいたが、丸森町の観光にも新型コロナウイルスによる影響が大きな影を落としている。

丸森町観光物産振興公社 佐藤勝栄 理事長:
観音像という守り神もできて大変うれしいことなんですけど、なかなかお客さんが来ていません。8月くらいから増えてきていますけど…


例年、1年で最もにぎわう秋のシーズンに、去年は台風が直撃。コロナの影響で5月の利用客が今年はゼロ、8月も237人と去年の半分ほどとなっている。
秋は平日も満席となる「いも煮舟」のシーズンだが…。今年はほとんど予約が入っていないという。


丸森町観光物産振興公社 佐藤勝栄 理事長:
町に来ていただくというのが一番。私たちが引っ張らないといけないけど、引っ張りきれない


丸森町の魅力を発信する、新しい取り組み

キャンプブームでにぎわいが期待できる、不動尊公園キャンプ場も、大きな収入源となっていたコテージの修理が進まず、親子連れでにぎわうはずの8月の利用は例年の半分ほどにとどまった。
この状況でも丸森町の魅力を発信できないか…。
店に来る客が減っていた「やしまや」は、9月末から新しい取り組みを始めた。


八島哲郎さん:
オリジナルの箱を丸森の産直で作ったので、丸森に来られないけど、丸森のものを買って応援しようというお客さん向けに箱を作った

八島さんが始めたのはインターネットを使って、旬の野菜の詰め合わせを配送する産地直送便。


いなか道の駅 やしまや 八島哲郎さん(58):
外販も力を入れている。店に来られない客には、こちらから出向く。おいしかったら丸森においでいただく、そういうサイクルができればいい

自然豊かな丸森町を覚えていてほしい。紅葉の季節を迎えた台風の被災地で、観光の復興に向けた努力が続いている。


(仙台放送)

(FNNプライムオンライン10月12日掲載。元記事はこちら

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