参考資料詳しく見なかった?日本学術会議”6人除外”問題で菅首相「リスト見ていない」 違法性の指摘も

政治・外交

  • 菅首相「提出リスト見ていない」
  • 加藤官房長官「任命拒否は適法」
  • 橋下氏「総合的俯瞰的という説明に国民が納得しない」

”6人除外”は首相が最終決裁者

日本学術会議の任命をめぐり学術会議側から政府に提出されたリストを、菅首相は見ていないと発言したことが違法ではないかとの指摘も出るなど、波紋が広がっている。

日本学術会議から推薦された105人の会員候補のうち、菅首相が6人を任命しなかった問題。12日、加藤官房長官は菅総理が決裁したと明言した。

(10月12日 首相官邸)
--今回6人が除外というのは最終的に総理の判断で除外された?

加藤官房長官:

6人除外ではなくて99名が任命されたということでありますけれども、それについては最終的にはもちろん総理が最終決裁者であります。


菅首相「リスト見ていない」

しかしその手続きをめぐり波紋を広げているのが、前の週金曜日、10月9日の菅首相の発言。

菅首相(10月9日)​:
私が最終的に決裁を行ったのは9月28日です。その時点では現在の最終的に会員となった方がそのままリストになっていたというふうに思っています。

--推薦段階でのリストはご覧にはなっていない?

菅首相:

見ていません。


菅首相は日本学術会議が推薦した105人の推薦リストを「見ていない」と発言。自分が見たとき、リストはすでに99人だったと説明した。

これはまさに菅総理が任命した際の決裁文書。総理や加藤長官などいくつも判子が押されている。任命書には99人の名前が並んでいたが、拒否された6人の名前はない。



つまり菅首相は推薦された105人全員の名前を見ずに任命したことになる。

参考資料を詳しく見なかった?

加藤官房長官(10月12日):
決裁文書には推薦名簿を参考資料として添付されてますけれども、参考資料までは詳しくは見ておられなかったということを指されているだろうと思います。

官房長官が言う参考資料とは、前の週に野党に示されたリスト。

任命から除外された6人の名前は黒塗りされていた。しかし総理には塗りつぶされる前の資料が渡されていたという。


その通りなら、菅首相は「資料をよく見ないまま任命」していたことになる。

(10月12日 首相官邸)
--105人の候補者が99人に絞られたという意識は総理はお待ちですか?

加藤官房長官:

決済までの間には、今回の任命の考え方について総理には説明にあがっていた

--推薦リストを見ないまま任命することは日本学術会議法に違反するのでは?

加藤官房長官:

中から選ばれたものについて総理は決裁をされたということになりますから、適法に行われているものと承知しています。


立憲民主党の蓮舫代表代行はツイッターで、仮に105人の推薦名簿そのものを見ずに99人名簿しか見なかったとして、よく「総合的俯瞰的に判断」と言えますねと批判した。


橋下氏「総合的俯瞰的という言葉では国民が納得しない」

加藤綾子キャスター:
そもそも105人全員のリストを見ていないのに任命していいのかと、違法ではないかという声も上がっているみたいですが、橋下さんどうなんですか。

橋下徹 元大阪府知事:
これは組織で動くこと、組織対応ということを知らない人がこういうことを批判すると思うんです。例えば僕は知事をやっていまして、東京都内にも飲食店に食品衛生責任者許可、都知事か市長の名前と印鑑を押します、看護師の免許など、ありとあらゆる許認可を全部、知事・市長がやるんだけど、そんなの1つ1つ見るわけないじゃないですか。市民栄誉賞、ずらっと何百人の名簿が来ます。これは市長が表彰するのですが、見ていません。なぜかというとこれは全部組織として、司司の部局が全部そこをしっかり判断していくわけなんです。

だから別に総理が名簿を全部見て、105人の名簿を見て一個一個審査したらそれだけ総理の仕事終わっちゃいます。だから政府の組織として対応していたら問題ないのですが、今回問題なのは「総合的俯瞰的」という基準が、総理の下の部下が果たしてこれできちっと選別できるのかどうか。許認可については事前に法律とかいろんなルールできちっと基準が定まっています。いろんな部下に指示を出すときには、こういう基準でやってくれってことをきちっとトップが部下に指示を出します。「総合的俯瞰的」だったら組織的対応できないんじゃないかな。

だから僕は任命拒否権もあるし、別のリストを全部見なくてもいいし、総理の方が最終的な決定権あるというのは僕はその通りだと思うんだけれども、ただ6名を拒否した理由が「総合的俯瞰的」というこの言葉では国民が納得しない
僕は菅総理には頑張ってもらいたいので、こんなところで支持率を落としてほしくないんですよね。


加藤綾子キャスター:
説明をするときの基準のあいまいさというのが問題になっているということなんですかね。

橋下徹元大阪府知事:
あとは外形的に見て拒否された6名はどう考えても反政権の意見を持っていた人なんです。いろんな理屈をつけているんだけど僕もそこに無理があるんだったら、菅政権だったら謝る政府をバーンと打ち出してもらいたい。間違ってたら謝りますと仕切り直してやります。絶対国民はそれを支持すると思うので。

理由がきちんと立てれないんだったらやっぱりちょっと無理があったねということで謝って方針転換するっていうところも前例を踏襲しない、政府は絶対間違えないという前例を変えていく菅政権というところで打ち出してもらいたい。


橋下氏「日本学術会議は民間の独立機関に」

加藤綾子キャスター:
この問題ってどういった形のゴールを目指すのがいいんですか。

橋下徹元大阪府知事:
最後はやっぱり学術会議は政府機関から外して、非政府機関、民間の独立機関になって学問の自由をとことん追求したらいいと思いますよ。政府から民間になったら口出されないんだから。だから民間の団体になってしっかり仕事をすることでお金をもらえばいいんですよ。絶対これは非政府組織、民間の団体になるべきです。

加藤綾子キャスター:
本当の意味での独立をする。

橋下徹元大阪府知事:
そう。今はやっぱり政府におんぶにだっこなところがあるから。

(「イット!」10月12日放送)

(FNNプライムオンライン10月12日掲載。元記事はこちら

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