“ほほ笑みの国”反政府デモ “裕福”な王室に異例の反発

国際


“ほほ笑みの国”タイで起きていたのは、国を憂う市民たちの衝突だった。

なぜ衝突が起きたのか。

陸軍出身のプラユット首相に不満を持つ人々が、首相の退陣を訴えた、およそ1万人の反政府デモ。

バンコクの中心部を練り歩くデモ隊。

彼らをよく見ると、指を空に向かって立てているのがわかる。

独裁政治への抵抗を示すサイン。

侵入を防ぐために設置された植木を、バケツリレーのように排除するデモ隊。

この日は、国王が国内にいる中で、デモ隊がタイ王室を批判する異例の事態を迎えた。

プミポン前国王の死去を受け、4年前に即位したワチラロンコン国王は、4人きょうだいの2番目。

およそ4兆7,000億円以上の財産があるとの試算もあるタイ王室。

デモ隊は、新型コロナウイルスの影響で国の状況が厳しい中、国王がドイツに生活拠点を置き、たくさんの予算を使っているようにみえることや、国民に寄り添っていないとして、王室を繰り返し批判している。

こうした中、デモ隊は14日、国王の妻・スティダー王妃と王子を乗せた車を妨害。

デモ隊にも笑顔を見せていたスティダー王妃。

それに対し、デモ隊は...。

学生リーダー・パリット氏「われわれの集会場所を王室の車列が横切るのは許されますか? あなた(国王)はただの人間だ! 神ではない!」

一方、王室を支持するグループは、国王の車列を見送るため、王室のシンボルカラーである黄色いシャツを着て集結。

市民同士の衝突は、タイ王室をめぐってのものだった。

王室の車が妨害されたことなどを問題視したタイ政府は15日朝、バンコクで非常事態宣言を発表し、5人以上の集会を禁止。

警察は、デモ隊のリーダー4人を含む、22人を逮捕したと発表した。

15日夕方にも、バンコク最大の繁華街での反政府デモが呼びかけられ、再び緊張が高まっている。

(FNNプライムオンライン10月15日掲載。元記事はこちら

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