通過点から旅の拠点へ…「道の駅」にホテル続々開業 米大手マリオットの戦略 「2回目の日本は田舎へ」

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  • 高級アーバン・ホテルチェーン「マリオット」の新戦略
  • 「道の駅」のすぐ隣…「田舎に行きたい」リピーター需要を見込む
  • 地域活性化への貢献も…2025年までに全国3000室展開を予定

高級アーバン・ホテルチェーン「マリオット」の新戦略

10月6日、世界最大のホテルチェーン「マリオット」が、岐阜県の郊外にホテルをオープンした。

マリオットと言えば、都心に建つ高級ホテルのイメージだが、今回オープンしたのは「道の駅」の隣り。その狙いとは…。


秋の味覚・栗きんとんに、飛騨でとれたリンゴも…。ご当地の新鮮な食材を求めて、多くの人が集まる「道の駅みのかも」。

新しいマリオットホテルが開業したのは、地元の旬が集まる道の駅のすぐ隣りだ。


岐阜県美濃加茂市にオープンした「フェアフィールド・バイ・マリオット」。

客室は全部で85部屋、モダンながらも、ぬくもりを感じられる雰囲気にまとまっている。


これまでのマリオットのイメージは、1泊何万円もする広々としたスイートルームなど、洗練された非日常的な空間。


一方、新しいマリオットが目指したのはホッと落ち着ける「第二の家」。


リポート:
ベッドのすぐ隣には洗面台がありますし、向こうを見ますと、お風呂はなくシャワーだけです

客室内をできるだけシンプルにまとめたことで、宿泊費用も1室あたり1泊1万円から1万5000円(税抜き)とリーズナブル。2人なら、1人5000円ほどとお値打ちに泊まれる。


これまでのイメージを覆した道の駅の隣にできたマリオットには狙いがあった。

マリオット・インターナショナルのカール・ハドソンさん:
レジャー目的で2回目に日本を訪れる人の40%は「田舎に行きたがる」という興味深いデータがあります

海外からの観光客が求めるのは、日本ならではの風景、それに文化や歴史。


そこで、都会から離れながらも、すでにインフラが整っていて緑に囲まれた「道の駅」に目を付けたのだ。


さらに、ホテルを出てすぐの場所に大きな公園も。この場所は2018年まで「日本昭和村」だった「ぎふ清流里山公園」で、かやぶき屋根の家屋など昔ながらの景色が広がる絶好の場所でもある。


この新たな形態のマリオット、実は同じ10月6日にもう1つ、岐阜県美濃市にもオープンした。


窓の外に広がるのは清流・長良川…。


カール・ハドソンさん:
この地域の魅力は自然、歴史や遺産、そして岐阜の人の人柄です

こちらもホテルが建つのは道の駅の隣り。ホテルでは、食事が出ないかわりに地元のアユや飛騨牛などが詰まった、マリオットと道の駅の特製コラボ弁当も用意されている。


ホテルには旅先で仕事する、ワーケーションのスペースも。


「通過点」だった道の駅が「旅の拠点」に…。

このフェアフィールド・バイ・マリオットは、大手住宅メーカー・積水ハウスと米ホテル大手・マリオットが進めるプロジェクト。自治体・企業などと連携し、地域の活性化への貢献を目指し、2025年までに25の道府県で3000室規模の展開を計画している。

東海3県には、岐阜県と三重県に、6日開業した2か所以外にもオープンする予定で、9日には岐阜県郡上市に、12日には三重県御浜町。そして2021年の春には、三重県大台町、夏に岐阜県荘川町で開業が予定されている。


愛知県に作らない理由については、マリオット側によると、京都から和歌山、三重、岐阜と、車で旅をするルートを作りたかったという。

(東海テレビ)

(FNNプライムオンライン10月16日掲載。元記事はこちら

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