寿司店の“倒産”が急増 「回らない寿司」に転換も...

経済・ビジネス


16日朝、豊洲市場から仕入れたばかりの新鮮なネタを仕込む、すし職人。

本マグロのカマトロや脂がのったノドグロ、濃厚なうまみのボタンエビなど、旬の味が勢ぞろいしている。

しかし今、多くのすし店が、かつてない苦境に立たされている。

まぐろ人 新仲見世店・阿部直希オーナー「ここ数年の魚介類の仕入価格高騰であったり、人件費の高騰などがあって、大手との価格競争や消費競争もあり、そのうえでコロナですから、おすし業界は苦しい状況」

東京・浅草にある「まぐろ人 新仲見世店」は、この危機を乗り切るため、10月2日、回転ずしから、回らないすしに方向転換した。

その理由は...。

まぐろ人 新仲見世店・阿部オーナー「回転ずし事業は苦しい状態が続いていたが、コロナ禍ということで、半数近くが海外からのインバウンドのお客さんが占めていたこともあり、カウンタースタイルのおすし屋さんを再開した」

この方針転換により、ネタのロスが減り、電気代などの固定費の節約も実現。

さらに、カウンター越しのやり取りが増えることで、新たな常連客の確保も見込めるとしている。

お客さんは、「目の前で握ってくれた方が、新鮮なもの食べてるなと身近に感じられてすごくいい」と話した。

東京商工リサーチによると、2020年9月までのすし店の倒産は23件で、前年同時期の1.5倍に急増。

このペースで推移すると、4年ぶりに年間30件台に達することが危惧されている。

東京商工リサーチ 情報部・永木緋鶴さん「ことし、新型コロナの影響によって、外出自粛による客の減少、宴会がないなど、休業・時短営業などの営業短縮を要因に倒産が増えている」

回らないすしにかじを切ったこの店の場合、青森・大間産の本マグロの赤身、中トロ、大トロの3貫セットや、コハダやアジなどひかりもの3貫セットといった、回転ずしで人気だったセットメニューは維持。

かつてのファンも大切にしながら、より地元の客にアピールしている。

まぐろ人 新仲見世店・阿部オーナー「地元のお客さんに愛される店、最高のすしをご提供しようということで、従業員一同意気込んでいます」

(FNNプライムオンライン10月16日掲載。元記事はこちら

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