静岡・岳南電車が終電後の電車に泊まる“ナイトステイホーム”を開催…電車シートの寝心地を聞いた

社会 旅と暮らし

  • 岳南電車が終電後の駅で一夜を過ごせるイベントを企画
  • 電車内のほか、ホームのベンチで寝てもOK
  • 担当者「なんだか悪い事をしている背徳感もあります」

電車と一夜を過ごすイベントを企画

ふと居眠りして起きたら、そこは終着駅。さらには、もう終電もない時間。

できることなら始発まで電車やホームで過ごせたらいいのに…などと思ったことがある人もいるかもしれない。または「大好きな電車の中で一晩過ごしてみたい」という人もいることだろう。

そんな夢が叶いそうなイベントを、静岡県富士市内を走る全駅から富士山が望めるという岳南電車が企画した。

「ナイトステイホームin吉原」
駅で、電車と一夜を過ごす。
そんな夢、岳南電車がかなえます。

普段は立ち入ることができない終電後の吉原駅ホームに一晩滞在し、留置してある2両編成の車両8000形の車中でも過ごすことができるイベントだ。

また、深夜にはプチイベント「深夜徘徊ガイド」が開催されるほか、もしかしたら夜食がでるかもしれないとのこと。23時から受付を開始し、翌朝の5時30分まで過ごすことができる。

定員は15人(18歳未満は保護者の同伴が必要)で、価格は10000円(税込)。11月13-14日開催分は満員となったが、新たに11月22-23日の追加開催が決まった。

鉄道好きでなくても楽しめそうなイベントだが、なぜこのような企画が生まれたのだろうか?また電車内での寝心地は? 岳南電車株式会社の担当者に話を聞いた。

ベンチ、ホーム床、電車の床で寝てもOK

ーー企画したきっかけは?

水族館や動物園で夜のイベントをやっているのを見て、鉄道会社でやれば日ごろ鉄道好きの方が「一度はやってみたい」欲求に応えられるのではと思い企画しました。


ーーイベントの内容を詳しく教えて

終電後の吉原駅のホームに電車を置き、ホーム、電車の照明を消してベンチや電車のシートで横になってもらいます。寝ない方向けにも隣接する東海道線の深夜の風景を楽しんでもらうため、「深夜徘徊ガイド」として、周辺の散策に出かけます。


ーー8000形はどんな車両なの?

以前都心の私鉄「京王電鉄」で走行していた電車で、常に運行している普通の電車です。

提供:岳南電車株式会社
提供:岳南電車株式会社

ーー電車だけでなく、駅の構内ならどこでも寝ることはできる?

網棚や電車の上、線路の上は危ないのでNGですが、それ以外は基本的に寝てはいけない場所はありませんので、ベンチ、ホーム床、電車の床などで寝ても大丈夫です。

電車内だけでなく、ホームのベンチで寝ることもできる(提供:岳南電車株式会社)
電車内だけでなく、ホームのベンチで寝ることもできる(提供:岳南電車株式会社)

「シートはふかふか、今まで味わったことの無い寝心地です」

ーー消灯時間は決まっている?

東海道線を走る「サンライズエクスプレス」をお見送りしてからになりますので、大体0時頃を予定しております。


ーー電車内での寝心地はどう?

通勤用のシートですので寝るには狭いですが、当社のシートはふかふかしているので、今まで味わった事の無い寝心地です。なんだか悪い事をしている背徳感もあります。


ーー寝るのに大変なことはある?

寝返りが打てないぐらいです。

電車内で横になるとこのような感じに(提供:岳南電車株式会社)
電車内で横になるとこのような感じに(提供:岳南電車株式会社)

「日常の風景を非日常に変える」

ーー企画する中で1番大変だったことは?

今までやった事が無く、他社での事例も無かったので1からの企画作成だった事です。鉄道ですので安全面が1番苦労しました。


ーーこだわった点や魅力はどこ?

日常の風景を非日常に変えるという点です。他社ではやってない事を堂々とやれる事です!!

夜のホームの様子(提供:岳南電車株式会社)
夜のホームの様子(提供:岳南電車株式会社)

ーー持ち込みは自由にできるの?

持ち物は自由ですが、流石にテントなど大きい物はご遠慮いただきます。記念品や寒さ対策品のご用意がありますので、そちらをご利用できます。飲食類は感染症対策のため出来るだけ食べきれる量の持ち込みでお願いいたします。
 

ーーそのほかコロナ対策は?

コロナウイルス対策についてですが、つり革手摺りの消毒、検温の実施は行います。また、トイレにはペーパータオル、消毒液、手洗い用せっけんは完備いたします。さらに、車両のドアはホーム側すべて開放いたします。ただし、車両用のヒーターは付けておりますし、アルミブランケットを参加者に配布いたします。 」


ーー初回開催が満員と大好評だが、どう感じている?

新型コロナの影響で考えた企画が中止になったりしまして、なかなかお客様に楽しんでいただく機会が減ってしまったので、考えた企画に皆さんが反応していただけるのは大変うれしいく思います。
 

満員となり、追加開催が決まるほどの注目を集める「ナイトステイホーム」。電車内で寝るだけでなく、駅周辺を散策できるようなので、夜の駅を思い思いに楽しめそうだ。

なお岳南電車では、”秋の岳南電車まつり月間”として11月から様々なイベントの開催を予定している。GoToトラベルなどを利用して、訪れてみるのもよさそうだ。
 

提供:岳南電車株式会社
提供:岳南電車株式会社

(FNNプライムオンライン10月24日掲載。元記事はこちら

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