人間国宝の「備前焼」が‟ふるさと納税返礼品”に…コロナ禍で売り上げ減の突破口に【岡山発】

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  • 売り上げが前年の4割に…新型コロナで「備前焼」に打撃..
  • ふるさと納税返礼品に…需要の掘り起こしに期待
  • 「幅広いファンの心をつかむ」備前焼の特集サイトでPRも

「備前焼」がふるさと納税返礼品に

岡山県が誇る「備前焼」が、新型コロナウイルスで打撃を受けている。
そこで立ち上がったのが、人間国宝の伊勢﨑淳さんら、備前焼作家たち。
名だたる作家の作品が、備前市のふるさと納税の返礼品に加わった。

備前焼特有の模様、緋襷(ひだすき)や胡麻(ごま)の魅力が1枚に表現された大皿。


岡山県が誇る人間国宝・伊勢﨑淳さんが製作した作品で、334万円以上寄付すると返礼品として受け取れる。


備前市がふるさと納税の返礼品に加えたのは、伊勢﨑さんや県の重要無形文化財保持者の作品など、約50種類の備前焼。


人間国宝・伊勢﨑淳さん(84):
町を歩いている人が少ない状態で、こういうことは数十年の間で初めてじゃないかと。市のためだし、備前焼のためでもありますけど、できることなら協力させていただきたい


外出自粛の影響顕著に…来店ゼロの日も

備前焼を販売する店が多く立ち並ぶ通りでは、平日の昼ということもあるが、行き交う人はほとんどいない。


備前焼は購入者の多くが市外の人で、新型コロナによる外出自粛の影響は4月以降、顕著に現れた。

創業27年目の「備前焼 陶吉」では、初めて1日の来店がゼロの日があったという。


備前焼 陶吉・尾仲忍さん:
最近はちょっと多くなってきましたが、まだ全然、大変な時期だと思っています

備前焼陶友会によると、加盟する作家の売り上げは2019年の4割。


本来なら10月に開かれる予定だった一大イベント「備前焼まつり」も中止となり、ふるさと納税を通じた需要の掘り起こしに期待がかかる。

備前焼 陶吉・尾仲忍さん:
ぜひ、皆さんに備前焼の良さを知っていただきたい

ふるさと納税に「大きな期待」

市は、返礼品の追加に合わせて、ふるさと納税のポータルサイト「ふるさとチョイス」に備前焼の特集ページを組み、PRする考え。


備前市・田原隆雄市長:
広く若い人、幅広いファンの心をつかもうというのが今回の趣旨


人間国宝・伊勢﨑淳さん(84):
こちらも発信していかないといけない。大きな期待を持っていますよ


新たな取り組みは、800年の歴史を持つ地場産業を守ることにつながるのか。
成果が注目される。

(岡山放送)

(FNNプライムオンライン10月26日掲載。元記事はこちら

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