菅首相と枝野代表が国会対決 学術会議・CO2ゼロなど論戦

政治・外交


国会では28日、菅首相に対する各党の代表質問が衆議院で始まり、菅政権発足後、最初の本格的な論戦が始まった。

トップバッターとして質問に立った立憲民主党の枝野代表は、日本学術会議の会員候補6人の任命を拒否した理由を追及した。

これに対し菅首相は、会員候補について、出身大学などに偏りがあると指摘したうえで、自らが任命権者として判断したと強調した。

立憲民主・枝野代表「6人を任命しなかったのは、総理ご自身の判断ではないのですか。誰が、どんな資料や基準をもとに判断したのですか。任命しなかった理由は何なのですか」

菅首相「民間出身者や若手が少なく、出身や大学にも偏りが見られることもふまえて、多様性が...」、「念頭にわたしが任命権者として判断を行ったものであります」

一方で、菅首相が、それぞれの任命拒否の理由について、「人事に関することであり答えを控える」などと答弁すると、野党側からは、大きなヤジが飛んだ。

菅首相「任命を行う際には総合的・俯瞰(ふかん)的な活動、すなわち専門分野の枠にとらわれない広い視野に立ってバランスの取れた活動を行い、ちょっと静かにしてもらってください」

枝野代表はまた、菅政権が目指す2050年までの温室効果ガス排出の実質ゼロを、どう実現するか質問したのに対し、菅首相は、原子力を含めて、あらゆる選択肢を検討する考えを示した。

立憲民主・枝野代表「2050年の脱炭素社会において、発電における原子力の依存度をどのように見込んでいるのか」

菅首相「2050年カーボンニュートラルは簡単なことではなく、温室効果ガスの8割以上を占めるエネルギー分野の取り組みが特に重要であり、再エネのみならず原子力含めてあらゆる選択肢を追求してまいります」

一方、福島第1原発の増え続ける処理水について、菅首相は、「今後適切な時期に、政府として責任をもって処分方針を決める」と述べた。

このあと質問に立った自民党の野田幹事長代行は、菅首相の不妊治療への保険適用の方針について質問した。

自民・野田幹事長代行「総理の不妊治療への保険適用の決断は評価されるものです。若くして夫婦になれるように、若くして子どもが授かれるようにという環境をどう整備していくのか」

菅首相「不妊治療についても、保険適用の実現による経済的負担の軽減に加えて、治療を受けやすい職場環境も整備していく」

菅首相への代表質問は、29日も衆参両院で行われる。

(FNNプライムオンライン10月28日掲載。元記事はこちら

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