仏で2度目のロックダウン 12月1日まで“外出禁止”

国際 医療・健康


新型コロナウイルスの感染再拡大が深刻化するヨーロッパ。
フランスは、ついに2度目のロックダウンを決定した。

市民には、動揺が広がっている。

フランス産ワインを傾けながら友人と語らうのは、いわばパリ市民のルーティン。

その楽しみが、再び制限されることになった。

新型コロナウイルスの第2波が急拡大している、ヨーロッパ各国。

累計感染者数が128万人を超えたフランスでは、28日、マクロン大統領がテレビ演説で、「(4月に)ウイルスを止めた原則外出禁止を、金曜日から再び実施すると決めた」と宣言した。

感染対策のため、現地時間30日の午前0時から、少なくとも12月1日までの1カ月余り、外出を原則禁止すると発表。

加えて、感染にブレーキをかけないと病院はすぐに飽和状態になってしまうと、医療崩壊の可能性にも言及した。

マクロン大統領「ウイルスは、予想していなかったスピードで広がっている」

2度目の原則外出禁止の決まったマクロン大統領の演説から一夜明け、パリ市民たちは、自由に外出できる最後の日を普段通り過ごしている。

2020年の春に続き、2度目のロックダウンに踏み切るフランス。

レストランやバーなどの飲食店は閉鎖され、外出の際には、理由を証明する書面が必要。

通勤・通学、医療機関の受診、家族の介護、生活必需品の購入などのための外出は許可される。

およそ4カ月余りの再発動に、市民は「大惨事だ。わたしは経済を止めるという手段はないと思っている。そんな余裕はもうない」、「隔離が唯一の方法なら仕方がない。小さいお店は大変だと思う。もうすぐクリスマスだから、できれば営業を続けてほしかった」などと話した。

フランスだけではない。

累計感染者数が48万人の隣国ドイツでは。

午前6時ごろのベルリンにあるブランデンブルク門の前は、人影がまばらだった。

メルケル首相は、来週から再び、厳しい全国のロックダウンに踏み切ることを決断した。

11月2日から4週間、飲食店のほか、映画館などの娯楽施設の閉鎖に踏み切ることになった。

ベルリン市内では、「またロックダウンになることは、本当に残念なことだ。ただ、感染者は増えているので、意義があることだと思う」という声が聞かれた。

人の動きを制限する措置が相次いでいるヨーロッパ各国。

感染の第1波に見舞われた春には、各国のロックダウンなどが功を奏し、ウイルスの抑え込みに成功したとみられていた。

しかし、10月に入ると、感染者数は一気に激増。
第2波が深刻な状況。

では、累計感染者数が94万人を超えるイギリスはどうか。

イギリスは、経済への影響を考え、極端なロックダウン政策をとっていない。

午前7時ごろ、通勤時間帯ということもあり、多くの人が駅から出て来ていた。

ロンドン市内では、「誰も望んでいないが、必要ならば再びロックダウンせざるを得ない」という声が聞かれた。

ヨーロッパで感染が深刻化する背景について、昭和大学医学部の二木芳人客員教授は「個人の感染対策に対する意識が、日本に比べると少し脆弱(ぜいじゃく)。いわゆるホームパーティーですとか、プライベートな会合ですとか、マスクの着用率が非常に低いというような話も聞きます」と指摘する。

二木教授は、今後、季節が冬に進むと、さらに状況が悪化する可能性があるとしていて、さらなる警戒が求められる。

(FNNプライムオンライン10月29日掲載。元記事はこちら

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