火災から1年…朱色に輝く首里城がよみがえるアプリ「甦れ首里城」 デジタル技術が見せる景色

文化 技術

  • アプリ「甦れ首里城」で焼失した首里城がよみがえる
  • 開発の背景には、首里で生まれ育った仲間の思い
  • 「未来に期待に胸を膨らませて来てほしい」

デジタル技術を駆使したアプリ「甦れ首里城」とは

2019年10月、火災で焼失してしまった首里城。


再建は、2026年の予定だが、首里城がよみがえる日まで、あるデジタル技術を使って県民や観光客の心を明るく元気にしたいと取り組む人がいる。

開発者 あしびっとワークス 藁科邦利さん:
未来像、完成予想図だと思って見てもらうとうれしい


沖縄市で、IT技術やCGを使った企業向けのシステムを制作する藁科邦利さんが開発したのが、アプリ「甦れ首里城」。


タブレットやスマートフォンでこのアプリをダウンロードし、画面をエリア内にある案内板にかざし、タブレットを正殿があった場所に向けると、在りし日の首里城が。


開発者 あしびっとワークス 藁科邦利さん:
首里城の写真をもとに作ってるので、基本的には首里城によく似せて作っています

沖縄テレビ 後間秋穂アナウンサー:
サイズ感も意識されて?

開発者 あしびっとワークス 藁科邦利さん:
もちろん実寸大で

画面上に、まるで本当にそこにあるかのような首里城は、拡張現実・ARという技術を用いて作られたもの。タブレットをかざしながら進んでいくと、また違う角度から首里城が見ることができ、影も太陽の位置を念頭に合成し、朝夕とで違った影になる。
さらに、首里城と動画や写真も撮ることができる。


アプリ開発の背景…首里で生まれ育った仲間の思いが形に

15年前に沖縄に移住した、静岡県出身の藁科さん。
アプリ開発の背景には、首里で生まれ育った仕事仲間の安冨祖周さんの思いがあった。

WEBディレクター 安冨祖周さん:
近所でずっと育ってきたんで、首里城は身近な存在としてこれまでもあったんですけど、ただ単に寂しいだけの思いをするのももったいないなと。現地に行けば、首里城の面影に会えるという、そういうのを形にしてみたいという思い。ひとりでは形にできないんですけど一緒にイメージを共有してもらえた


開発者 あしびっとワークス 藁科邦利さん:
本当に沖縄っていいところだなと再認識することが多くて、だから余計に安冨祖さんが話をしてくれた時に、よしやろうという気になったところはありますね

安冨祖さんの思いと藁科さんの技術が重なりよみがえった首里城。

「3年前に見たのとそのまま」 よみがえった首里城に喜びの声

首里城を訪れている人にも使ってもらった。

観光客:
すごい、3年前に見たのとそのまんまだ

観光客:
記念撮影ができる! それはすごい! 実際に来て、本当になくなっちゃったんだなって気持ちもあったんですけど、こうやって写真も撮れて、リアルな首里城も見れて、とてもびっくりだし、すてきな思い出になる

地元の人:
おぉ、びっくりした。 すごい…。とにかく(首里城に)触れていたい感じなんですよね。いつも。本当だ、すごい、なんじゃこりゃ! 写真って最高じゃないですか。今は撮りたくても撮れないしね

開発者 あしびっとワークス 藁科邦利さん:
見て、わぁ!って言ってくれるこの感嘆の声が、思わずガッツポーズをしたくなるようないい反応でしたね

WEBディレクター 安冨祖周さん:
ギャップを見ることで、(考えが)もっと深まるかなと思うんで、比べてほしいなというふうに思っています


開発者 あしびっとワークス 藁科邦利さん:
なくなっちゃったじゃなくて、これからできるのはこれかって。ここで悲しむのもいいですけど、楽しんでいただければと。未来に期待に胸を膨らませて遊びに来ていただけるとうれしいです


よみがえった首里城は、再び人々の心を明るく照らす。

(沖縄テレビ)

(FNNプライムオンライン10月31日掲載。元記事はこちら

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