子どもたちの青春を描いた映画…コロナ禍での稽古や撮影が経験に

社会

  • 子どもワークショップを題材に映画製作
  • コロナの影響で稽古がオンライン 撮影は変更に
  • 予定通りではないがコロナ禍が「いい経験」に

子どもたちの青春を描く映画の撮影が佐賀県などで行われた。
主人公を演じるのは地元、小城市出身の中学生。
新型コロナ感染拡大の影響で撮影や稽古が思うように進まない中、苦労しながら作品づくりに挑む製作現場を取材した。

9月、佐賀県内を中心に撮影が始まった映画。

小田憲和監督:
(子どもたちに)モチベーションややる気、チャレンジ精神を、映画を通して与えられたら


全て子どもたちで行うイベントを映画に

この映画は2年前に福岡県で始まった小中学生のワークショップイベント「こどもばんぱく」がモチーフ。
「こどもばんぱく」は資金集めから運営まで児童生徒が行い、模擬店を出したり、出し物をしたりすることで自主性を育むイベントで、2019年は1日で3,500人以上を動員したという。


映画では平凡な日常を過ごしていた主人公が、同じ中学生が「こどもばんぱく」を成功させたことを知り、友人と初めてのイベントを成功させようと奮闘する姿を描く。

ーーこの映画をなぜ作ろうと?

小田憲和監督:
(主催者が)今年の「こどもばんぱく」で最後と言っていたので、このままこのイベントが終わっていくのがもったいないなと。それを映画という形でいろいろな子どもたちに伝えたい


福岡県を拠点に、地元の情報を発信する映画を製作している映画監督の小田憲和さん。
この映画の脚本・監督を担当していて、都会過ぎない雰囲気が子どもたちの共感を得られると考え、佐賀での撮影を決めた。

主人公の森下泉役を演じるのはオーディションで選ばれた小城市の中学1年生で、佐賀を拠点に活動するアイドルユニットのメンバー愛純百葉さん。


主人公 森下泉役・愛純百葉さん:
最初台本を読んだときは(主人公が)自分のまんまでやりやすいかなと思っていたが、全然そんなことなくて


映画の資金はインターネットを通じて集めるクラウドファンディングで、目標を上回る約300万円が集まったという。

コロナ禍で変わる稽古や撮影

一方、稽古は7月から始まったが、20人の主な出演者が佐賀県のほか福岡県や長崎県からも集まることから、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、ほとんどがオンラインで行われた。


主人公 森下泉役・愛純百葉さん:
オンライン稽古は会ったこともないし、そんなに仲良いわけでもなかったので主役として心細かった

新型コロナ対策も加わり緊張もあったが、愛純さんは多い日には1日に10時間ほど練習したという。
一方、撮影は主人公役の愛純さんの地元、小城市の協力を得ることができ、実際の生徒らエキストラを交えた校内の撮影を三日月中学校で行う予定だった。

コロナの影響が大きくなり撮影場所が変更に

山口知事:
小城エリアについては警戒が必要だと思っている


しかし、8月に入り、小城市では11日連続で16人の新型コロナウイルスの感染者が確認され、三日月中学校での撮影を断念することに。
学校シーンの撮影は福岡県の廃校を利用し、9月中旬から1週間にわたる撮影が始まった。


そして、10月14日。
新型コロナウイルスが落ち着いてきたことから、当初撮影を予定していた三日月中学校で撮影ができることになった。

主人公 森下泉役・愛純百葉さん:
部活のシーンはここ(三日月中学校)で撮りたかったので、よかった

撮影するのは主人公が所属するテニス部と職員室のシーン。
ほんの一部のシーンですが、本編にはなくてはならない大事なシーン。

小田憲和監督:
人の気がある場所で撮るというのは映像のなかにも出るのでちょっとでもその部分が出せるのかなと思うとよかった


稽古から撮影までなかなか予定通りには進まなかった映画製作だが、関係者たちはこの経験を通してそれぞれ思うことがあった。

小田憲和監督:
考えてみたら初めてのことばかりで、すごく前向きに作品製作のあり方を捉えることができたので、今後の可能性も広がった


主人公 森下泉役・愛純百葉さん:
演技が上手くなったと結構みんなに褒められた。いい経験になった


映画「こどもばんぱく」の完成公開は2021年の春を予定、佐賀や福岡の小中学校などで上映を目指している。

(サガテレビ)

(FNNプライムオンライン11月1日掲載。元記事はこちら

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