秋サケが不漁でイクラがピンチ 2~3割値上がりで食卓に上がる?

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  • 秋サケの深刻な不漁で価格が高騰。イクラは食卓に上がる?
  • 北海道のスーパーでは筋子が平均2割から3割程度高騰
  • 今後も価格は高値のまま推移するという

秋サケの深刻な不漁でイクラは食卓に上がる?

北海道の代表的な秋の味覚、イクラの醤油漬けの時期がやってきたが、秋サケの深刻な不漁で価格が高騰している。2020年はおいしいイクラが食卓に上るのか。

温かいご飯に乗せたイクラ。新物が出回るこの季節の醍醐味だ。
しかし、札幌市内のスーパー北海市場屯田店では…


新崎真倫記者:
いまが旬の秋サケコーナーはこちらなんですが、やはり2020年は取り扱う量も少なめだということなんです。そして新鮮な筋子、100グラム780円。サケからとれる筋子も価格が高騰しているというんです

生の筋子が例年より2割から3割も高くなっている。秋サケ漁に異変が起きている。

北海道東部の別海町野付地区。最盛期を迎えた秋サケ漁。例年であれば浜は活気づいているはずだが、2020年は状況が違う。


漁師:
不漁、不漁、不漁。もう終わり

ーー極端に悪い?

漁師:
2019年の3分の1、4分の1。定置網漁では食べていけないかも

北海道内の2020年の秋サケの水揚げは1274万匹。過去最悪レベルの2019年とほぼ同じ水準だ。特に別海町・野付地区では、2019年のわずか36パーセントと壊滅的な状況になっている。


さらに影響はこんなところにも。北海道東部の標津町で行われている、サケのふ化放流事業の現場。数年後を見据え親サケを捕獲し稚魚を放流しているが、2020年はサケの遡上が極端に少なくなっている。

根室管内さけ・ます増殖事業協会事業部 平澤勝秋統括部長:
(記録的不漁の)平成29年と類似したような形となっているので、最終的にはそこと同じような水準になるのかなと。4年後につながる卵の採取だが、漁業者の水揚げが伸びず経営が厳しい状況なので、なかなか卵の採取のことだけを考えるわけにもいかない状況

今後もサケの遡上が少なければ、他の地域から卵をわけてもらったり、遡上を増やすために漁業者への水揚げ規制を行ったりする可能性もあり、厳しい状況が続く。不漁の影響で、生の筋子の価格高騰が続いている。


客:
高いのでまだ1回しか買っていない。漬ける回数は減ると思う。でも正月には食べたいので、少し高くても買っておく

客:
もうちょっと安くなってから漬けようかなと思う。自宅では今はちょっと…

客:
イクラを漬けるのが、いつもより量が少ない。子どもにイクラを送っているが、2020年は量が少ない。漬ける量が多くなると値段も高くなるので

北海市場では、生の筋子は例年100グラム680円ほどだが、2020年は780~980円。平均すると2割から3割程度高くなっているという。

北海市場 鮮魚部 斉藤亮彦部長:
私の記憶する中でも、こんなに高い生筋子を販売しているのはいまだかつてない。通常は腹を割いた状態の生筋子を仕入れていたが、2020年は自分たちで腹を割いてコストを抑えて少しでも安く販売している


北海道民が毎年楽しみにしている秋の味覚。何とか安く提供しようと、秋サケを漁師から直接仕入れたり自分たちで捌いて筋子を取り出したり、さまざまな工夫をしているという。


今後、生の筋子の価格はどうなっていくのか。

北海市場 鮮魚部 斉藤亮彦部長:
2020年は高値の状態が続いているが、これ以上あがることはないと思いたい。このままの状態で終わるのではないかと予想しています

今後も価格は高値のまま推移しそうで、2020年はイクラも高根の花となりそうだ。

(北海道文化放送)

(FNNプライムオンライン11月1日掲載。元記事はこちら

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