距離290km 奇跡の返還 偶然重なり...実現した理由

社会


カメラに囲まれながら進む、大きな板。
熊本県の「球磨村消防団」と書かれた看板。

よく見ると、いたる所がへこみ、削れたような跡が...。
文字もかすれている。

まじまじと看板を眺め、うれしそうな表情を浮かべる球磨村の消防団員。

消防団員「90...100日ぶりくらいかな?」

この日は看板の返還式。
運んできたのは、長崎・対馬市の消防団。

対馬市と球磨村の距離は、300km近く。
どうして遠く離れた対馬市から返還されたのか。

それは、看板に刻み込まれた傷が物語っていた。

7月の豪雨災害で、球磨川が氾濫。
球磨村では、全世帯の3分の1が浸水した。

消防団の詰め所などの建物も倒壊し、看板も流失した。

それから数カ月、看板は、対馬市に流れ着く。

10月になって、旅行客が看板を発見。
その様子をSNSにアップしたことで、返還のきっかけとなった。

上対馬地区本部筆頭副団長・築城慎一さん「何カ月か、海の中を(漂って)たどり着いたので、(看板に)傷とかカキとかもついています。同じ九州人として、何かできることはないかなと思って...」

球磨村消防団4分団・松舟大吾分団長「神様の贈り物なんじゃないかなと思うぐらい、驚いてうれしく思っていたところ」

帰ってきた看板は、災害を風化させないための記憶として保存される予定。

(テレビ熊本)
(テレビ長崎)

(FNNプライムオンライン11月3日掲載。元記事はこちら

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